表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神様?いいえただの悪魔です。  作者: 次元
第3章:死者の星
189/384

第74話:ライブ好き

今回は私の好きな某学園アイドルが出ます。

石鹸じゃない方と言っておきます。


それでは続きをどうぞ


まゆゆとユウコりんが合流してからかれこれ1週間は経とうとしていた。

その1週間の感想は、とにかく早かった。

人間、精神が充実していると時の過ぎる時間の早い事。


俺達はと言うと、どこに行くでも無く、ただ無駄に惰眠を貪っていた。


そう、ここには人間のやる気を低下させる呪詛であり魔方陣であり呪術が張り巡らされているのだ。

その名も『マンガ喫茶―極道―』である。

いやもしかしたら『マンガ喫茶―会長―』かもしれない。


名前などどうでも良いのだが。


そう、ここには古今東西、老若男女の心をガッチリと掴んで離さない世界共通のアイテム(漫画)があるのだ。

しかも大量に。

自称マンガ喫茶は伊達ではないのである。


そんな恵まれた環境下で唯一残念でならないのが連載中のもの。

こればかりは作者を発見しないとどうにもならない。

物語の途中だと言うのに強制打ち切りとなってしまったのだ。

しかも、○○先生の次回作にご期待ください。

と言うお決まりの締め言葉さえない。

文字通り強制打ち切りなのだ。

当然と言えば当然である。

作者が避難していれば最悪、騒動が収まった時に連載が開始されるかもしれないが作者がゾンビになっていれば連載は望めない。

いや、ゾンビから人間に戻れる方法があればまだ救いはある。

だがしかし、既にゾンビのお腹の中だったら完全終了間違いなし。


ま、そんなの考えても仕方ない。

こんな状況なのに漫画を読めるという事にここの主にだけは感謝を述べたい。


俺は闇の人とか裏の人とか繋がりは全くない。

いや、寧ろ避けて通るべきだろう。

しかしである。

ここの家主なのか息子なのか、ハタマタ孫なのか…は分からぬが。

とりま、マンガ喫茶を家の中に再現してしまう住人とはさぞかし旨い酒が飲めることだろう。


世界が終る前であればマンガやアニメは世界を席巻する程の日本の文化なのだから。



そして驚くなよ?



この漫喫の下には、完全防音のシアタールームがあるのだ。


そして、そして、驚くなよ?!


俺が好きな某スクールアイドルのブルーレイやらアニメやら、某ロボットアニメやら、アニメやら、アニメやら―――……



マジでここを使用していた人とは旨い酒が飲めたはずだ!!

ま、今さら帰って来られても困るが。


マンガはもちろん、アニメも…いや、最早ここは某レンタルDVD屋さん並みに品揃えが在るのだ。

そんな中で、惰眠を貪らない理由が無い。


そう理由が無いのである。


始めは痛い眼差しで俺を見ていたまゆゆとユウコりんだったが、某スクールアイドルアニメの2期を観終わると、早く劇場版を流せと催促してくる。

そこで劇場版公開の前に休憩を取る。

何ってったって、1期から2期までぶっ通しで見てるんだもんね。

ついでに中の人たち(アクター)によるリアルライブも観たもんだから、感情移入もしやすいだろう。

あの蔑むような瞳を今は潤ませてるんだから…ふっ、チョロイぜ。


いや、違うな。

あのスクールアイドルの9+9+1人が凄いんだな。

ん? 9はあの9人だろ+9は中の人の9人だろ。あとの+1は…俺達ライバーだ!!


と、一人納得しながら冷蔵庫を開けて飲み物を取るとそのままシアタールームに戻る。

結露伝うペットボトルを二人に渡すと劇場版の公開である。

どうやら俺が来る前に色々とスクールアイドルの事を話題に盛り上がっているようで、いい感じに染まりつつある。


さて劇場版のスタートだ。

再生ボタンを押下し、フワフワでいて、適度に弾力のある腰に負担の無いソファーに体を預ける。

当然、手にはピカリ棒とタオルが握られている。

ん? なぜかって? 観た人なら分かるだろ?

観てないのだったら見ればわかる。

みなまで言わせるな、俺から言えることはただ一言。

『観ろ』だ。



さて、始まったからまた後ほど。

この後はラストライブ2Daysが待っているのだから。

タオルが大いに役立つだろう。




  ◆◇◆◇◆◇




俺達は安堵の表情で武志からのメールを見ている。

流石はまゆゆとユウコりんだ。


いや、流石では済まされない捕捉能力。

もはや超常現象レベルである。

武志に言わせればニュータイプ覚醒レベルだ。


だって考えても見てくれ。


幾ら日本の総人口が極端に減った世界だって言ったって日本の延べ面積は変わらない訳で。

その中から、良くもまぁピンポイントで武志の居所に乙したよな。


あの二人にかかれば例え地の果てに居ようとも見つけられるのと同意だぞ?!


キヨシは「凄いっスね。でも良かったっスよ!」と言ってるがそんな生半可な現象じゃないんだって。

美智子さんも「本当に何事も無く合流出来て良かったわね」って言ってるよ。

だから、そんな簡単な…


「ホント、良かったわ」


俺の横でパソコンのモニターを眺めているハルちゃんも『みんなお疲れ様』って言う感じ位に軽く言ってる。

あれ? 俺だけが凄いと思ってるのか?

なんだ? 武志の行先に目星でも付いていたのか?

俺だけが知らなかったのか?


「さすが宏樹さんですね。宏樹さんが言った通り武志さんは圏央道沿いの民家に居るって言った通りです」

「ホント、さすが長い事一緒に生活してただけはあるッス!」

「こういうのを以心伝心って言うのかしらね」


3人が俺を褒めてるんだけど、俺何かしたか?

確かに圏央道の方にって話はしたよ?

でも圏央道近くの民家に居るって誰が言った!?

そもそも、圏央道沿いの民家って言ったってどれほどあると思ってるのよ!?

それこそ、この辺と何ら変わらない位の開発はされているだろうに。


もう、俺をそんなに煽てないで。

あれだ、ここまで話が大きくなった原因はハルちゃんだ。

もう確認しなくても分かる。


とりあえず、返信メールに『任務ガンバレ』と打っておこう。

ぶっちゃけ何の任務か分からんが、武志が任務って言うんだから任務なんだろう。

そうそう、本文もちゃんと書かなきゃな。


『駐屯地周辺はゾンビ祭り。予定を縦田基地に変更。でも、無理はしない。安全第一。これ大切』


と近況報告を書いておく。


武志のこれからの凡その予定だと、マリーナで船ゲットだぜ!

地上での戦場生活より、海上での船上生活だ!

とか、そんな所だろう


そうそう、書き忘れていた。


『追伸 船は大きければ大きい程災害に強し』


何処の外国人なんだとツッコミを頂きそうなのだが、俺と武志の会話以外のやり取りはいつもこんなもんだ。

多くを語らず、要点だけ手短に。

だって、俺キーボードとかスマホで文字入力とか嫌いだし。

あれ、メンドイよね。

ああ、そうだよ! おっさんなんだよ!

でも…大きいって言ったってタンカーとか無しだからな。


軍艦とかも無しだからな!


船舶免許も持たない一般人に制御できる物かってんだ。

あ、ユウコりんだったら動かせそうだな。


いや、無理…だろ?

無理だよな?



誤字脱字や矛盾等がありましたらご報告お願いします。

あと、こう言う風にしたら良いとかこんな展開も希望等ご意見ご感想もお待ちしております。

評価など頂けたら嬉しい限りです。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ