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神様?いいえただの悪魔です。  作者: 次元
第3章:死者の星
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第52話:アオハル…だよな。

作者の願望の回です。

登場人物を自分に置き言変えて少しでも「えへっ」ってなったら高評価お願いします。


それでは続きをどうぞ

「ふぅ~」


疲れと汗と涙をシャワーで洗い流し、脱衣所に出ると地下室からまだミリオタ達の宴が開かれていた。


「M9か~日本製ミニUZIみたいね。ところでM9は何で使わないの? 9mmが余ってるなら使ってもいいんじゃ?」


「ああ、それね~ばら撒き性能は高くても余りおすすめは出来ないよ。ブライトさんみたいに『弾幕薄いよ!』とか言われるんだったら有効かもしれないけどね」


「あはは、懐かしいね。そうよね、ゾンビにはピンポイント射撃じゃないと意味無いものね」


「そうそう、そう言う事。希ちゃんは話が早くて良かったわ~。それに比べて武志さんと宏樹さんは…」


お? 俺はもう一回風呂に入る必要があるのか?

ユウコりんのおかげで精神耐久がレベルアップしたのか聞かなかった事にしようと考えられる程に耐えられた。


暫くこのミリオタ兼アニオタの宴は続きそうだな。

俺はさっぱりした髪の毛を拭きながらリビングに上がる。


どうやら酔いつぶれた宏樹を放置してまゆゆとハルちゃんが狩りをしている。

狩りと言ってもゲームでの話だ。

俺はその様子を眺めながら再びビールに手を伸ばす。


色々な事が有り今日は本当に疲れた。

少量のビールにもほろ酔いになり、良い塩梅で眠気が襲ってくる。


微睡み(まどろみ)の中でふと考える。


自衛隊駐屯地はどうなったのだろうか?

米軍縦田基地はどうなったのだろうか?

自衛隊に保護された人たちはどうなったのだろうか?

動画では大変な混乱になっていた厚着基地は?

北海道…大丈夫なのかな?

最後に連絡したのはいつだったか?

ゾンビ騒動の少し前で、仕事を休んで連絡したら怒られたっけ…

ま、北海道や親兄弟の事を考えても仕方がない。

何とか生き延びてくれと願うだけだ。


まゆゆ達を保護した中学校は、自衛隊に一時的に保護された人たちが集められ、その過程で生存者からゾンビが発生した。

しかも体育館の中で保護していたのが爆発的にゾンビ化して閉じ込めたから全滅はしなかったと思う。

そうでなければ外から鎖で扉をがんじがらめにするはずない。


橋で自衛隊や米軍と討論していた人たちは全滅したが…


あの時の住民は何を自衛隊に問い詰めていたのだろう?

あの体育館に閉じ込められていた遺族の事を言っていたのだろうか?

俺達の家族を置いて逃げるなとか、体育館に閉じ込めた家族を放置するなとかそんな事か?


であれば、まゆゆ達が最初に避難した中学校ではどうだったのだろう。

自衛隊が待機していたのにゾンビに襲われて全滅。

その割には自衛隊のゾンビは少なかったが…

橋の時みたいにアメリカ兵が先に逃げたから、後を追うようにして避難民を放置して自衛隊も逃げたとか?


何にせよ一度は駐屯地とか基地の様子を見た方が無難なんだろうな…

ついでに新しい武器が有ったら嬉しいな。


―――主にユウコりんが。


―――………ん? …いい匂いがする…。それと、何か言い争っている…声? ん…? やらかい何かが当たって…


「私が連れて行きますから大丈夫です」


「こういうのは後輩の仕事ですから、先輩は休んでて下さい」


「…ああ………あの、裕子ちゃんも麻由先輩も…落ち着いて」



あれ…? はっ!? この状況、二人に抱きつかれてる!!


「「…あ…」」


「お、起こしちゃいましたか?」


「んん…」


「さ、下行きましょうか」


「じゃ…私も~」


「裕子ちゃんは希ちゃんと寝ればいいでしょ?」


「や~…じゃあ希ちゃんも一緒に寝よ!」


「ええぇ…? 私も!?」



ここは、地獄ですか? 天国ですか?

とりあえず、ダブルベットで4人寝るのは狭いのですが………



◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


―――…あ…暑い…


人のぬくもり、それはとてもとても心地いいモノ。


『ねえ武志さん、私と一つになりたい? 心も体も一つになりたい? それは、とてもとても気持ちいいことなのよ』

『ほらぁ武志さん。私と一つになりたくない? 心も体も一つになりたくない? それはとてもとても気持ちのいいことなんだからさ』

『武志さん、私と一つになりたい? それは、とてもとても気持ちいいことなのよ。武志さん』



………あ…暑い…………あ…暑い…………あ…暑い…暑い~~!!



俺がガバッとベットで体を起こす。


ダブルベットに4人て無理があるだろ!

おかげで変な夢を見て、体中が暑くなってるよ!

その前に何でユウコりんは俺の上に乗ってるの!?


もう…下半身が熱くなってるよ。滾ってるよ! 青春の血潮が!!


はぁ、気持ちよさそうに寝てる三人を起こさないように俺はリビングに上がると、水を一杯コップに注ぎ一気に(あお)るとそのままソファーで寝入る。



『ねえ武志さん、私と一つになりたいでしょ? 心も体も一つになりたいでしょ? それは、とてもとても気持ちいいことなのよ。ほら私の初めてを受け取って』

『ほらぁ武志さん。私と一つになりたいでしょ~? 心も体も一つになりたいよね? それはとてもとても気持ちのいいことなんだからさ。ほら私の初めてを受け止めて』


………お…重い………暑い……重い…暑い…重い暑い~~!!


余りの息苦しさに再び目が覚める。

んんん…すごく良い(ところ)だったのに。


狭いベッドソファーでまゆゆが横に、ユウコりんが俺の上に寝てる。

その前に何でユウコりんは毎回俺の上に乗ってるの!?


ソファーに3人て無理があるだろ!

おかげで変な夢を見て、体中が暑くなってるよ!


またまた下半身は熱くなってるよ。滾ってるよ! 青春の血潮が!!



はぁ…30歳にもなって下半身は15歳ですか!?



若さにはパワーがある。

おっさんには付いて行けない…

そして、このモンモンとした状態でいつまで我慢できるのだろうか?


いや待て、そもそもなんで我慢をしなきゃいけないのだ?


年齢的に拒んでいるのか?

確かに14歳は淫行だよな。

でも俺の中では『だからどうした』としか思わない。


お遊び程度なら法律の無い今の世の中、何ら問題は無いだろ。


…そうだ。

遊びじゃないから手を出せないんだ…


まゆゆの事も、ユウコりんの事も。


ユウコりんに至っては『2号でも良い』とか、凡そ13歳の女の子からそんな言葉は普通出てこないんだけどな。


今はこんな世界だ。

だから一番近くにいる男を想ってるだけ。

そう言う『一過性』の想いに付け込むのは何か違う気がすると思うんだよ…だから……



―――そうじゃないよ。


―――私だって、そうじゃない。一過性じゃないもん!



「…ん? …あ……あれ?」


「「違うよ!」」


その声に目を開ける。


「お、俺…寝ぼけてた?」


ふくれっ面のまゆゆが俺の顔を覗き込む。


「寝ぼけてたかは分かりませんが…」


「もしかして…全部声に出てた?」


二人に抱きつかれながら聞いてみると、コクリと首を縦に振る。


「私は年齢の事もこの状況も関係なく武志さんが優しく頼りがいがあるから好きなんです」


まゆゆは目を潤ませながら真っ直ぐ俺に言葉をぶつけてくる。


「私だって、優しさは知ってるもん! こんな状況じゃなくても、武志さんと出会っていれば絶対好きになるもん!」


まゆゆもユウコりんの言葉に首を縦に振っている。

どうやら、二人とも本気で俺の事を考えていてくれているようだ。

これで、俺が逃げてばかりいれば男が廃る……


「二人の気持ちは…分かった。俺も本気で二人の事を女性として見るよ。だから、もう少し俺の心が決心つくまで待っててくれるかな?」


「はい!」

「うん!」


二人は気持ちいい笑顔で答えてくれる。


「でも、私たちは若いんだけど武志さんはもうすぐおじいちゃんになっちゃうんだから、早くしてね」


「そうですよ! 私達だっていつまでも若くはないんですからね」


いやいや十分若いって。

10年待たせても23歳と24歳じゃん!!


「でもさ…ユウコりん、2号とか…どうなの? まゆゆもそう言うの良いの?」


「何の問題も無いです」

「何の問題も無いもん」


サラリと2号さんを肯定した。


「そ………そうか…いや、二人が良ければいいんだ。でも俺は2号とか抵抗あるから…」


「え…」と言って珍しくユウコりんが悲しそうな顔をするが、


「俺は2人でも平等に愛すよ」


「うん!!」


そう言って俺の頬にキスしてくるユウコりんと


「裕子ちゃん! ズルいです!」


と言ってまゆゆも俺に抱きついてユウコりんとは逆の頬にキスしてくる。


うん。

どうやらここは天国らしい。


うん。

間違いない。



誤字脱字や矛盾等がありましたらご報告お願いします。

あと、こう言う風にしたら良いとかこんな展開も希望等ご意見ご感想もお待ちしております。

評価など頂けたら嬉しい限りです。

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