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神様?いいえただの悪魔です。  作者: 次元
第3章:死者の星
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第44話:求婚って脅迫?

今回も注意!

未成年の飲酒はダメです。


それでは続きをどうぞ

本日も先日、先々日に続き『第3回チキチキ酔いどれ焼肉パーティー』が開催された。


昨日と違うのは、焼き玉ねぎが追加され冷やしトマトが皿に盛られている。

七輪を使用している為、煙が凄い事になるので今日は屋上で開催している。


肉を七輪で焼くとホットプレートとは比較にならない程の旨さを醸し出す。

炙られた肉汁が炭火に垂れ、その煙が燻されて肉に香りをつける。

その旨さにビールも進む。

主に宏樹だけだが。


この前はまゆゆもユウコりんも酒のおかげで少し大胆になり暴走気味だった。

その反省を踏まえ、今日は飲まないようにしている。

ハルちゃんも宏樹が漏らさない様、見張る為に(少ししか)飲まないようにしている。


酔いどれの宏樹にハルちゃんが寄り添うのを見てると「もう、お前ら結婚しちゃえ!」と思わず言ってしまった。


「バッカ、ハルちゃんは14歳なんだぞ? 淫行だぞインコウ!?」


と俺に目が半開きな酔いどれ宏樹が言ってくる。

すると、ハルちゃんは宏樹の腕にしがみつくと驚き発言をする。


「法律の無い世界なんです! 問題ないです! 武志さんもこう(・・)言ってるんです。結婚しましょう! 私が一生守ります!」


酔いどれの宏樹と俺は開いた口が塞がらない。

まゆゆ、ユウコりんは『うんうん良く言った!』と首を上下に振っている。

ハルちゃんの目はマジだ。怖い程にマジな目をしている。


今にも怪光線を出しそうな雰囲気だったので、俺は皆にも聞こえるが極力声を小さく出し


「こういう事は男が言うもんじゃないのか?」


「そ、そうだよな…でも…」


宏樹は腕に掴まるハルちゃんを見て「おいおい、俺は30過ぎのおっさんだぞ!?」と言うと


「「「私は気にしていません!」」」


と言うハルちゃんと…俺を見るまゆゆとユウコりん…。何かデジャブ??


「え?」

「あれれ?」


こういう自分に真っ直ぐな中学生に30歳のおっさんは勝てないと、俺は昨日知ったばかり。


まゆゆとユウコりんの様子をみて宏樹も


「おやおや? 羨ましいですね~先生! モテモテじゃないですか!?」


と茶化してくると、ハルちゃんが「私だけじゃダメなの?」と涙目で宏樹を見つめ、「あ、いや…」と宏樹も頭を掻き照れながら何も言えなくなっていた。

何だこの構図。


「おいおい、宏樹先生、ハルちゃんに何か言ってあげなくていいんですか?」


「「それは武志さんもです!」」


な…なに? まゆゆとユウコりんで紳士協定でも締結したんですか?


「…俺は…酔ってる時にそう言う事は言わない!」


宏樹はドヤ顔で言ってるが、ハルちゃんも負けじと「私は飲んでません」と言い返す。

おいおい、ハルちゃんも飲んでるだろ? 少しだけど。

その場の雰囲気と言うか勢いと言うか。

飲んでないと宣言した。


俺は宏樹に言ってやりたい。

勝てない。

何をどう言い繕っても絶対に勝てない。

目標を見つけて勢いに乗っている14歳の乙女に30歳のおっさんは勝てないんだよ。


宏樹はタジタジで俺の方を向いて『助けてくれ』と顔に表す。

俺も宏樹に向かって『無理』と首を振り、代りに『こっちを助けてくれ』と顔に表す。


宏樹は宏樹でハルちゃんを(ナダ)めている。


俺も俺で必死にまゆゆとユウコりんを宥めている。

しかし、多勢に無勢。


「まゆゆも、ユウコりんもちょっと落ち着こう。な?」


精一杯優しい声で言ったのだが


「私は2号でも愛人でもいいって言ったし」


とんだ爆弾発言をかましてくるユウコりんに苦笑い。


「そんなの、まゆゆが納得しないでしょ!?」


「私は大丈夫ですよ?」


「え゛」


何が大丈夫なのまゆゆ?

何懸命に首を縦に振ってるのユウコりん?


君たちが大丈夫でも俺がダメだから!


「一号でも二号でも平等に愛してくれますよね?」


ちょ、まゆゆ?

愛とか顔が赤くなるのですけど、なんでそんな平然と笑顔で言えるのですか?


いや、愛すよ?

平等に愛すから、まずは頭を冷やそうね?

愛すよりアイスをお願いします。


そんな攻防の末…

宏樹君は30歳にして14歳の嫁を娶る事にしたそうです。


俺は何故か30歳にしてハーレムを築いたようです。


「「なんでこうなった!?」」


■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□



翌日。

俺と宏樹は車にガソリンを入れる為、ガソリンスタンドに向かっている。


「いや~宏樹先生が結婚とはね~」


「いやいや、そっちはハーレムじゃないですか!?」


お互いがお互いの状況に軽口を叩く。


「「―――フウ…」」


しかし圧し掛かってくるのは14歳中学生の嫁という裏山けしからん状況。

溜息しか出てきません。


「もう、この話はお互いしないようにしよう…」


「そうだな…」


若干疲れたように車を降りると、俺はM4を肩に背負いゾンビを警戒するように道路に向かう。

その間に宏樹は車にガソリンを入れる。


携行缶がない為、家の近所にある車を携行缶代わりにするため、何往復もこのガソリンスタンドに来てるのだ。

それでもガソリンの残量はまだまだ豊富なようで、一先ずは安心だ。


ガソリンを満タンにして帰る車内で今後の食料をどうするか話し合う。


スーパーの在庫はさすがに腐ってきているだろう。

とすると、畑に行くしかないのだが、この辺は家庭菜園が主で本格的な農家は居ない。


仮に農家をやっていても、この辺に畑が無い事からも、少し離れた所で栽培しているのだろう。

もう少し山の方へ行けばある事はあるのだが…川を渡らなくてはいけない訳で、川を渡るには橋が必要な訳で、今は肝心要の橋が無いのだ。

橋を渡ればすぐの場所にあるのだが、自衛隊かアメリカ軍が橋を壊したため渡る手段が無い。

俺の知る大規模な畑は車で数分の距離なのだが、川を渡れる場所が皆目見当もつかない。


少なからず大きな橋は全て渡れなくなってる可能性が高い。

上流部に行けば分からないが、車で数時間の旅になる。

普段通りなら何ら気にはしないが、今はゾンビが徘徊しているから簡単にたどり着けると思わない。


仕方がないので、少し先のコンビニまで足を運ぶ。

コンビニは略奪者も来なかったのか、ガラスも割られずに存在していた。


しかし入り口のドアは開け放たれていてガラスには黒く変色した血がベットリとこびり付いていた。


俺はパチンコを構え、店内に入るとコンビニの制服を着た元店員と、元客らしき数名と押入ったとみられるフルフェイスを被った客が店内を散歩していた。


俺はそのまま店の外に誘導するとパチンコ倒す。

フルフェイスのヘルメットはメットに撃ったがそのまま跳弾してしまい倒せない。

でもバイザー越しに撃つと跳弾せず、頭部を穿つことが出来た。


ゾンビが居なくなり店内に入ると床には食い散らかされた元人間のパーツが散乱して異様な匂いを充満させていた。

俺達は口周りにタオルを巻き店内を物色する。

ゾンビが居るコンビニに誰もが侵入を諦めたのか、当時の弁当が残されている。

食料品を見るがさすがに賞味期限切れ1ヶ月経過の弁当やおにぎりに手を出すことは無かった。

と言うか、色々とヤバい色に染まっているし。


宏樹がバックヤードに入った時、1発の銃声が鳴る。

どうやら店長らしきゾンビが残っていたようだ。

宏樹は距離も近かったことと驚きもあり躊躇なく銃を撃った。


代りに、売れ残りの缶ジュースやカップラーメン以外にもバックヤードの商品その他諸々をGETした。


そして地図をゲットする。

と言うか、銃を使ったので、ゾンビが集まってくるかもしれない事を危惧し、持って帰れるもの全てを車に積み込んだ。


手当たり次第に車へ積み込んだのだが、その中にエロ本も紛れていたようで三人に怒られたのは言うまでもない。



誤字脱字や矛盾等がありましたらご報告お願いします。

あと、こう言う風にしたら良いとかこんな展開も希望等ご意見ご感想もお待ちしております。

評価など頂けたら嬉しい限りです。

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