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神様?いいえただの悪魔です。  作者: 次元
第3章:死者の星
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第41話:DrinkGETだぜ!

モチベーションエンプティ。。。

どうやってモチベーションを向上させれば。。。

そうだ、ここは皆さんに評価いただく方向で!


って感じで続きをどうぞ

リビングでゲームをしている時、唐突に思い出したように「そう言えば」と前置きをして宏樹が話しかけてくる。


「最近は飛行機やヘリも飛んでないだろ? 縦田基地とか太刀川駐屯地とか行かなくて良いのか?」


俺と宏樹とまゆゆとハルちゃんが4人協力プレイでモンスターを狩りながら聞いてきた。

丁度、ユウコりんのプレイするキャラクター(ガンランス)が倒れたのでユウコりんはまゆゆと交代して銃の整備とか、弾丸の整理をしている。

射撃は旨いのにゲームだと普通の人だったので安心した。

整備の時は『鬼軍曹』、外出すればゾンビ相手に撃墜王『安室大尉』な訳だが。


話がずれた。


「基地か駐屯地ね~…これ以上、武器いる?」


最早リビングは銃砲店さながらになっている。

テーブルの上にはP220やベレッタ92Fが無造作に置いてあり、9mmパラも散乱し、同じように銃のクリーニング整備用の道具も散乱している。

クリーニングキットなんてどこで手に入れたのだと言われそうだが、当然、収穫した箱の中に入っていたさ。


壁には宏樹お手製のスタンドにM4A1、89式、SR-25、M107、M249(MINIMI)がずらりと並んでいる。


始めは宏樹の提案をユウコりんが推してくると思ったのだが、険しい顔をしていたからその反応は予想外だった。


丁度、ペッコをフルボッコしたのでゲームは終了しみんなで話し合いをすることにする。

ソファーに座りながらコーヒーを口に運ぶと、俺は再び銃砲店となったリビングを見渡す。


「危険を冒してまで手に入れる武器が今更あるか?」

「そうですね…鉄砲の量だけなら、誰にも負けないんじゃないですか?」

「私はM107(バレット)とMINIMIがあるし」


まゆゆもユウコりんも俺に賛同してきた。

さらにまゆゆは進言してくる。


「私は武器よりも、野菜とか食料とか必要だと思うんです」


ハルちゃんの家に行って着替えとか物資を手に入れた後日、実はまゆゆの家にも行って着替えと物資を調達した。

ついでだからユウコりんの家に行こうと提案したのだがユウコりんに拒否された。

同じ学区内なんだから近いと思うのだが、家は小学校(祭り会場)の近くと言う事で納得する。

ユウコりんの部屋に凄く興味があったのだが…思わずミリタリーチックな部屋を想像し、俺の想像と相違を確認したかったのだが仕方ないが諦める事にする。


ちなみにユウコりんは近所の家から着替え関係は徴収していた。

そんなこんなで1週間が経過しいよいよ野菜などの物資が心もとなくなってきた上でのまゆゆの発言だ。


当然と言うか、外に出たときにコンビニから必要物資を拝借している。

さすがにカップラーメンや缶詰などの保存食は無くなっていたが、洗剤、歯ブラシ、シャンプーなどの日用品は何故かチラホラあり、拝借していたのでゾンビが居なかったら至って普通の生活が送れる程度にストックがある。

どこに行ってもコンビニのレジは破壊され現金などは抜き去られていた。

犯人はいったい紙幣を何に使うのか? ある本に記されていたヒャッハ―いう言語を使うモヒカン族は「ケツを拭く紙にもなりゃしね~」との事だが的を得ている。

俺も激しく同意する。


さてコンビニもこのような状態なのだ、スーパーに物資があるとも思えない。

物資が無いだけならいいが、生存者が居ると非常にメンドイ。

しかもその生存者が武器を持っていたら迷惑この上ない。


幸いにも今まで小学校でしかクズを発見できていないが、連中も大した武器は持っていなかった。


そう考えれば俺たちの初期装備のパチンコ(必殺8mm鉛星)、ベレッタ93Rベアリング弾仕様、クロスボウ、これだけで相当な装備なのだ。

ゾンビパニックを見越してパチンコとクロスボーを手に入れたのに、クロスボーに至っては未だに未使用なのが痛いところだが。


ユウコりんはベレッタ93Rベアリング弾仕様を見て「まだこんなの持ってる人が居たんだ~」と褒めてくれた。…褒めてくれたんだよね?

ってか、何で知ってるの?


それに俺達の装備って今じゃ、一個師団に勝てるんじゃないか? 嘘言いました。一個師団に勝てるなら近隣のゾンビなんて目じゃ無いくらい無双出来ますよね。

一個連隊なら…いや、一個大隊…中隊…小隊…武器を持たない一個分隊だったら…いや、軍人に勝てる気しません。

特に自衛隊、これは無理です。

何だかんだで最終的には負けそうです。


女の子に戦わせるなんてとてもとても…え? ユウコりん? あの子はほら、ね?


そんな訳で、態々軍隊を相手にするよりも、民間の方が良いと言う事でスーパーに行くことにした。

当然ではあるが人が居る場合『即時撤退』を心がける。


俺達は略奪するほど困っているわけでは無い。

何度も言う。俺たちは「良い人じゃないけど悪い人でもない」ぞと。


俺は常に心がけている事がある。

「自分がやられて嫌な事は人にするな」だ。

まぁ、何だ、時々例外も存在するけど。


そんな訳で俺たちは物資を欲しているが、先客者から略奪をするほど困っている訳でも無い。


それを中学生三人トリオに言うと笑顔で賛成してくれた。

ユウコりんに至っては肩まで叩いてくる。

これ、俺たちの事、弟とか後輩と思ってないか?

ま…嫌われるより良いけど。


あと付け足すとすれば略奪者には容赦しない。

因縁を付けてくるもの、ケンカ腰の者、武器を向けた者にも同様だ。


コッチにはか弱い女の子が3人も居るんだ。

各自、自分の身は自分で守れと言っている。

ハルちゃんに至ってはまぁ、宏樹に一任している。

自分の身を守ると言う事は総じて全員を守る事になるはず。

そう言う訳でまずは近場のスーパーに出陣する事とする。


スーパーの近くまで車で行くとスーパーの手前で降車し、俺とユウコりんで偵察する。

間違っても駐車場に停車なんてアホのすることだ。


もし、スーパーに生存者が居たら…銃を担いだ連中が来たら略奪者と思われる。

そう思われる事を良しとしない為、最低限の装備だけでスーパーの前に来る。

手に持っているのは俺とユウコりんのパチンコのみ。

実際には腰にベレッタがホルスターに入っているのだが、一目で銃を装備しているとは思わないだろう。


俺はスーパーの入り口まで来る前に、このスーパーには生存者が居ないと目星をつけた。

なぜならば入り口はバリケードどころかガラスが割られ、自由に入れるようになっている。

そしてこの世界の破壊者であるゾンビの存在も無い。

生存者が居ないのだし遠くでサイレンが鳴ってお祭り状態だったし。


小学校で鳴っていたサイレンも既に止まっているが、そのサイレンに引き寄せられたのだろうか、周りにゾンビも歩いていない。


俺はレシーバーで宏樹を呼び、車で来ても大丈夫だと言う事を伝えた。


程なくして、スーパーの正面入り口に車を止めると、まゆゆ、ハルちゃん、宏樹が降りてくる。


店内で、長物の銃なんて取扱いに不便と言うユウコりんの助言を受けて、各々ベレッタを手に持つ。

宏樹はP220を持って行こうとしたとき、P220だと装弾数が少ないので出来れば倍近い装弾を誇るベレッタが好ましいと、これまたユウコりんの助言によるものだ。


俺達は店舗に入ると左右に分かれて店内を調べる。

勿論、ハルちゃんは宏樹から離れないので宏樹ハルちゃんチームと俺まゆゆユウコりんチームになる訳だが。

店内用カートや買い物カゴは散乱し、棚と言う棚から商品が消えている。


そりゃそうか、全品100%OFFの大バーゲンセールだったんだ。

残っている方が不思議と言うモノだろう。


そんな状況でも残っている物と言えば、タッパーやフライ返し、しゃもじにお玉等の雑貨品や文房具と犬猫用の首輪やリード程度だ。


二階に上がり、生鮮食品や野菜類は全滅。

加工食品や乾物も全滅。

あるのはドレッシングや調味料と行った所か。


昔は黒ダイヤとまで言われたコショウ等の調味料は色々重宝するので頂く。


スーパー内は生存者が居ないと言う事で、各自必要なものを集めるように指示する。


俺は目ぼしいものを探しつつ、散乱する店内を調べる。


念のため、バックヤードに入り業務用冷凍庫を開ける。

さすがに取り残しは無いか…案の定、冷凍庫ももぬけの殻だった。


あ! 酒がある!? ケースに入ってバーボンと焼酎がある。

俺は焼酎を飲まないが宏樹が飲むだろう。

焼酎を左手にバーボンのケースを肩に担いでバックヤードから出てくると丁度、宏樹ハルちゃんチームと鉢合わせした。


宏樹は俺の担いでいる荷物を見て目が変わる。

「まだあるぞ」と言うと、宏樹は即効でバックヤードに入って行く。


俺は荷物を担いだまま車に戻ると、まゆゆとユウコりんも紙袋に入った何かを車に積み込む所だった。


「あ、何か収穫あったの? それなに?」


とまゆゆとユウコりんに訊いてみるがまゆゆに「内緒です」と言われてしまった。

ユウコりんも「男の人には関係ないものです」と言う言葉で理解した。


「そっちはお酒ですか? 我が家には肉とお酒しかないんですね…」


とまゆゆに言われ、溜息をつかれる。

まゆゆの希望したのは野菜。

しかし数週間も前から野菜が残っているのは難しい。


「バックヤードにも食料品は無かったよ」


「野菜、どうしましょう?」


と言って考え事をしている所に、ニコニコ笑顔で宏樹が肩にビールの箱を担いで登場する。


「あれ? まだビールあったの?」


「あるある! みんなも手伝って!!」


結局バーボンが12本、4リッターの焼酎12本、ビール500mlが24本入りケースが5個、ビール350mlが24本入りケース12個と女の子用の『何か』が本日の収穫だった。


「これで半年は保つな!」


と宏樹が満面の笑みを浮かべている。


「こんなにあるのに半年ですか!?」とまゆゆが呆れ顔。


当面の酒不足は解消した。

その前に、我が家にはこれ以上に酒がストックされている。

その状態で半年と言ったが、多分保たないだろうと予想しておく。

もう、宏樹に関しては『最終的に酒造でも始めればいい』と宏樹とハルちゃんを除く3人は思った。



誤字脱字や矛盾等がありましたらご報告お願いします。

あと、こう言う風にしたら良いとかこんな展開も希望等ご意見ご感想もお待ちしております。

評価など頂けたら嬉しい限りです。

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