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神様?いいえただの悪魔です。  作者: 次元
第3章:死者の星
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第21話:新たな生活の始まり

仕事が減り、鬱憤を晴らすように執筆しております。

誰か仕事をください。

システム開発からWEB作成まで何でもやります(切実)


では今回も調子に乗って連投してみます。

それでは続きをどうぞ

無事に学校から帰ってきた。

少女3人も安堵の表情を浮かべていた。


そんな3人に突然、真剣な眼差しを向けると中学トリオも「は、はい」と言いながら真剣な顔で向き直る。


この男は何を言い出すんだろう?

いきなり脱げとか言い出すんじゃないでしょうね?


なんて思いっきり顔に書いてあるのを俺は見逃さない。

言葉で言われたら「アホか!」と即答するレベルである。

しかし俺は30を超えた常識的(自分の中だけ)で良心(思い込み)のある分別ある大人だ。


そんな警戒心を宏樹も感じたのか、宏樹は3人をリラックスさせようと冷蔵庫を開けて「何がいい?」と問う。


宏樹の質問に驚きの表情で困惑する。

俺は超真剣、宏樹はダラケた笑顔。

このギャップにシドロモドロになる三人。


しかも冷蔵庫の中には、まるで世間の騒動など無かったかのように飲み物がびっしりと入っている。

我が家、なぜか冷蔵庫が5つある。


一つは三階の宏樹の部屋に宏樹専用の2ドア冷蔵庫82L

一つは二階のリビングに食材専用6ドア冷蔵庫700L(料理用)

もう一つ二階に飲み物専用2ドア冷蔵庫82L(ドリンク用主にビールや缶酎ハイ)

一つは一階の俺の部屋に自分専用の2ドア冷蔵庫82L

最後にセーフルームに備蓄用2ドア冷蔵庫82L


宏樹が開けたのは二階飲み物専用冷蔵庫


その中に今回の収穫であるビールと入換えてキンキンに冷えたビールを取り出すと俺に投げ寄こす。

「投げんなよ~泡が多く出るだろ~」と毎回宏樹に言っても馬の耳に念仏。

宏樹は「ウヒヒヒ」と意味不明な笑いを出す。


三人は冷蔵庫をガン見してる。

あ…そうか、基本ジュースとかあまり入れて無かったっけ?

それでも、焼酎と割る用にオレンジジュースとかグレープフルーツジュースとか、ウーロン茶とか色々あるけどね。


「私、お茶で良いです」


麻由が言い出すと「私も」「私も」と全員がお茶となる。


「さて、飲みながら聞いてくれ」


俺は先程の真面目な表情で話を戻す。


「学校でも言ったが『俺たちは君たちをお持ち帰り』しただけで、一緒に住むわけでは無い。」


その言葉を聞いて三人の表情が硬くなる。


「今回は『お持ち帰り』したから、君たちを守りながら家に帰ってきたわけだが…」


三人は俯く


「で、学校で君たちは家族を探したいと言っていたね」


俯きながら三人仲良く「はい」と答える。


今後どうなるか分からない状況に三人の体は強張る。

俺と宏樹に無理やり手籠めにされるのではないか。性玩具として扱われるのではないか。

それが終わると外に捨てられてゾンビの餌食にされるのではないか。


色々な憶測が三人の頭に浮かんでいるのか手が震えだしてる。


俺はホルスターからP220を取り出し、テーブルに置く。


それを見たまゆゆとハルちゃんは『ビクリ』と体を震わせる。

ユウコりんは再び目を大きく見開いて銃をガン視している。

(ガン)だけに(ウルサイ)


まゆゆは眉間に皴を寄せて俯いている。

はるちゃんは縋り付く様にまゆゆの右腕に抱きついている。

それはユウコりんも同じで麻由の左腕に抱きついているが視線は相変わらずP220。


俺は神妙な顔で「三人はこれを撃てるか?」と問いただす。


意味が分からない! と言わんばかりの顔を俺に向けるが、なぜかユウコりんは少し笑顔…?

怖い時や悲しい時に笑顔みたいに見える時がある。

丁度そんな感じなのだろう。

うん、きっとそうに違いない。


「まずは、俺たちの事を話そう。君たちは俺たちをどう思ってる?」


「わ、私たちを助けてくれた()()()です」


気丈にもまゆゆは俺の問いに答える。

『いい人』に若干力を入れてるような気がする。

思えば、音楽室でもまゆゆは率先して行動していた。二人もまゆゆに頼りっきりだ…


俺は首を横に振り


「違う」


と答えると、麻由は泣きそうな顔で俺を見る。

やっぱり、私たちは犯されるのね! とでも言いたそうな顔だな。


「俺たちはいい奴でもないが、わるい奴でもない。と言う事を自負している」


三人には『さっぱりわかりません。』という困惑の表情に変わる。


若い子は表情がコロコロ変わって面白いな。

おっさんはそんな表情がコロコロ変わる子を見て可愛いと思うのだろうか。


「まずは、三人が心配している事は、俺達に『犯される、強姦される』って思ってない?」


返事はしないが顔を俯かせる。

恐らく図星だろう。


「はっきり言う、俺は合意の下じゃないと『萎える』んだよ」


ユウコりんが「へ?」と素っ頓狂な声を出す。

ユウコりん、もしかして性の目覚めが早かったのか?


他の二人は頭に『???』が浮かんでる表情だ。


「まぁ、意味は分からなくていい。とりあえず俺たちは君たちを襲わない」


意味が分かったのか、まゆゆとハルちゃんは安堵の表情を浮かべる。

…もしかして、ユウコりんは襲われる事を期待して…いや、ないな。


「話を戻すが、三人はこれを撃てるか?」


話を戻すと、三人は緊張した面持ちと質問の内容が分からないのか、無言になっている。

ユウコりんは何か言いたそうだったが、まゆゆとハルちゃんを見ると自分も俯き黙る。


「ゲ~~~~プッ…」


ビールを飲んで盛大なゲップを披露した宏樹が話に参戦する。


「武志が言いたい事は、自分の身は自分で守れって事だよ」


「「「え?」」」


おお~い!

話を端折るな~!!

彼女たちの口から言い出さないと、彼女たちの意思が…俺の思惑が…まあ、いいや…


「ま…そう言う事」


「…どういう事でしょう?」


だんだん俺も宏樹の空気に浸食されたようだ。

簡単に言うと面倒臭くなってきた。

手にしたビールを軽く煽る。

炭酸が喉を通り冷たいビールが胃の中で自己主張する。


「っか~…旨い! で、君たちは、自分の意思で家族を探すんだ。その時に障害になるゾンビを自分で倒せるか?」


俺はまゆゆに目を向ける。目の合った彼女は一呼吸し「……はい」と答える。

次にハルちゃんに目を向けると「………」終始無言だった。


埒が明かないのでユウコりんに目を向けると「うん!」と返事をする。

ユウコりん、若干テンション高くないか?

返事も何気に食い気味だし。


俺は再びハルちゃんの方に顔を向けると、彼女は俯いて表情が読み取れない。


「…ハルちゃんは、自分の力で生きるつもりある?」


俺はやや冷たく問うと、更に言葉を紡ぐ。


「今までは、親が助けてくれた。しかし、今は? 両親はここに居ない。誰が自分を守るの? まゆゆに守って貰おうとしてるの? それとも年下のユウコりんに守って貰うの?」


その言葉を聞いても顔を俯かせている。

握りしめている手にも力が入っているのか、時折震えている。


心配になったまゆゆが「晴美ちゃん…」と声をかける。

ユウコりんも「晴美先輩…」と小さく声をかけるが、相変わらず晴美は返事をしない。


「大丈夫だよ。晴美ちゃんは私が守ってあげるから」

そう言いながらまゆゆがハルちゃんの手を握る。


「私も守るよ」

ユウコりんもまゆゆが握ったハルちゃんの手をまゆゆの手の上から覆いかぶせる。


俺はその様子を見てため息を一つ出す。


「ハルちゃんは、他人に守って貰いながら、自分では何もぜず死んでもいいと思ってるの?」


それでもハルちゃんは何も答えない。

宏樹も事の成り行きを黙って見守っている。

いや、ビールを堪能しているだけか?


だんだん俺もイライラしてきた…


「…だったら、俺達と一緒に居られないな…面倒だから死んでくれ」


俺はP220をハルちゃんに向ける。



次回も出来れば連投します(欲望)


誤字脱字や矛盾等がありましたらご報告お願いします。

ご意見ご感想もお待ちしております。


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