第九話 ギルドって?
聖恵はギルドと言う物の依頼ではなく、神様に言われてここに来たことをサリエルに説明した。
「えぇっと・・・?
つまりは、サトエは神に今日いきなり死神にされちまって、その神に言われてこの路地にモンスターを倒しに来たってこ
となのか?」
「はい。その通りです。」
聖恵は大きく頷いた。
「ってことは俺とお前が被っちまったのは、ギルドの野郎が適当にやったせいじゃなくって、その神のせいってことかよ。」
「見たいですね。
けれど、まさかモンスターがドラゴンだなんて、弱いモンスターだから心配ないって聞いてたんですけれどね?」
聖恵はそう言って少し首を傾げた。
「あぁ、それならその神も悪意があってサトエをここに来させた訳じゃねぇと思うぜ?
まさかドラゴンまでが出るとは神も思ってなかったんだろうよ。
イレギュラーって奴だな。」
「えぇ、僕もそうだと思います。
僕の神様は短い間喋っただけですけども、いい人だと思いましたからね。」
聖恵は少し嬉しそうにそう言った。
「サトエがそう思うんならそうだろうぜ。
残念なことといやぁ、ギルドの野郎共に文句は言えなくなっちまったことだけどな。」
「そんなに残念なんですか?」
「あぁ、すげぇ残念だな。俺はギルドの野郎共は嫌いだからよ。
でも、まぁ、ギルドに登録だけはしといた方がいいぜ?
とりあえず今からギルドに行こうぜ? 俺もギルドには報告に行かなきゃなんねぇし。
どうせなら一緒に行こうぜ?」
「あの、すみません。
さっきも聞いたんですがギルドって?」
「あぁ、そういやサトエは知らねぇんだったよな。
ギルドってのはな、神からの依頼を、俺見たいなギルドに登録している死神に受けて貰うところなんだよ。
神でも自分専属の死神が沢山いたりする神とか、一人も見つかってねぇ神てぇのも結構いるんだってよ。
そう言う一人も専属のいねぇ神が自分の世界にモンスターが出ちまった時に、ギルドに依頼書を渡すんだよ。
自分の世界を守るためにな。」
サリエルは口は悪いが丁寧にギルドについてをそう説明した。
「へ~。小説なんかでよくある感じまんまのギルドだったんですね。」
「小説ってのはよくわかんねぇけどよ、ギルドに登録すりゃいいことも多いぜ?
例えば金稼ぎとかな。
ランクってのがあるんだけどよ、上のランクになりゃ難易度の高い依頼も多くなる、けどその分報酬額も高くなるしな。」
「なるほど・・・。
それなら僕もギルドに登録しようと思います。
あんまり上のランクにはなれなそうですけれども。」
聖恵はそう言って肩をすくめた。
「サトエなら大丈夫だって、随分と運がいい見てぇだしな。
そんなに心配なら暫くの間は俺とパートナーになるか?
サトエの事はすげぇ気に入ったからな!」
「はい! 是非お願いします! サリエルさん!」
「パートナーなんだし、敬語はなしでいいんだぜ?
サリエルって呼んでくれよ。
改めてよろしくなサトエ。」
そう言ってサリエルは聖恵に手を差し出した。
「はい!・・・いや、うん!
よろしくね! サリエル!」
サリエル、最初は怖い人かと思ったけど、凄くいい人だ!
そう思いながら聖恵もサリエルに手を差し出し、強く握手を交わした。
実は今回のお話が遅れそうになったんですよね。
学校が始まったので・・・。なので、ちょっと雑だったかもです。
あとは、タイトルを考えるのって難しいですね。