表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/49

第5話 馬車は揺れるよ

ストック無しで仕事がある日の執筆はなかなかつらいです。

やれるだけ頑張りますが。大した文字数でもないですしね、1話あたりの文字数は…


 馬車は揺れるよどこまでもー。

 ってどこまでも揺れたら酔うっちゅーねん。

 あ、どうもクエストです。父上と一緒に領内の農村の視察に行く途中です。目の前の二人の美人の護衛の冒険者と馬車に揺られてる。隣の父上はとりあえず飾りです。父上サーセン。


「ミリスさんとアリアさんは魔法使いなんでしょう?どんな属性の魔法を使うんですか?」


 俺は興味津津といった感じで二人に問いかける。闇魔法を使えるなら教えてほしいとこっそり思ってたりもする。闇魔法自体適正者が少ないと言われているし、何よりイメージが悪いらしい。実のところ各属性魔法や一部強化魔法は忍術スキルで代用出来たりする。というか勇者時代は一時期代用していた。世界的な問題か、ちゃんとした魔法のほうが出力などが上だったため、習得したという経緯はある。


「あたしは火と水上級、アリアは光中級と治癒上級よ。ちなみにエリックは風の中級が使えるわ」


 ミリスは俺の問いかけにそう答える。素直に答えちゃっていいのかよ?っとも思ったが素直に答えてくれて助かる。アリアは光が使えるのか、予定によっては家庭教師として少し教えてもらえないか両親に頼んでみよう。光魔法は使えるが、いつ覚えたんだって話になるからね。


「なるほど。お答えいただきありがとうございます」


 一応、礼は述べておく。こっちから聞いたんだし。


「クエスト様は、もう属性測定はなさったんですか?」


「親バカとも言われるかもしれませんが、なんとクエストは6属性すべてに適正有りなんですよ。今のところピューリス達から地水火風の4属性魔法と治癒魔法の初級と生活魔法を教えてもらって体得してるんですよ。5歳という年齢を考えたらすごいでしょ?」


 なぜ父上が答える。真実だからいいんだけど。


「6属性全部……」


 なんかミリスが絶句してる。アリアも驚いた表情だ。やっぱすごいし珍しいんだろうなぁ。しかももう魔法使えるなんて言われたら。

 魔法は5段階に分かれていて、初級・中級・上級・真級・極級となる。まぁ5段階ということはどういうことかっていうとぶっちゃけスキルレベルな訳だけど。ちなみにスキルレベルはLv1『経験者』Lv2『有段者』Lv3『師範』Lv4『達人』Lv5『超人』って感じだ。なんかLv1とLv2が曖昧な感じだけどほんとそんな感じ。普通に経験を詰めばLv3くらいまでで頭打ちで、Lv4ともなればかなりのモノ、Lv5はホント一握りと言った感じだ。魔法も同様で、上級が使えればかなり優遇される。冒険者としても上位で、宮廷魔術師になるとしても最低限の条件だとか。そう考えるとミリスは魔術師として冒険者でも上位の部類だし、アリアも回復役としてはやはり上位の部類となるだろう。


「よくよく考えたらクエスト様のお母様はあのピューリス様だもんね。それにしても全属性適正有りとはすごいですね」


「ありがとうございます。母上ってすごいんですか?僕、詳しくはしらないですが」


「ピューリス様はかつて『四精の魔女』という2つ名で呼ばれた地水火風の4属性の真級魔法を操る冒険者として活躍なさってたんだよ。たしか勇者リンのパーティーメンバーであった『風の導き手』アトモス様の弟子だったはず」


 母上、アトモスの弟子だったのか……。アトモスは前にも言ったが1000年前の俺のパーティーメンバーのエルフの魔術師。たしかあいつも4属性魔法――特に風魔法を極級まで使え、その他の3属性を真級まで使えたはずだ。ハイエルフということもあり、魔力はかなり絶大だったはず。そーいえばハイエルフの寿命はかなり長いって話だし、前にまだ存命だって聞いたような。


「そうだね、ピューリスはすごかったね。ボクも昔は助けられたよ」


「父上も冒険者だったんですか?」


「いや、ボクは騎士として戦場でピューリスと出会ってね。戦場って言っても戦争じゃなくて、モンスターの大量発生の現場だったり大型モンスター退治だったりなんだけど。」


「ミリオン様も『風の聖騎士』と呼ばれて、当時ピューリス様と二人で邪竜を討ち倒したお話は王都で劇にもなるくらい素晴らしいものです。

 邪竜を倒すため聖剣を携えた若き聖騎士とそれを助ける美しき魔女の恋物語は今でも女性に大人気ですよ」


 父上と母上、そんな逸話があるのか……。しかもアリアの表情。憧れてるなマジで。しかし、いま聖剣とか言ってなかったか?


「父上、聖剣って?」


「ああ、ココにはないけど、対モンスター用に女神イセリア様の祝福を受けた剣さ。その剣――正確には武器だけど――に認められた騎士が聖騎士って呼ばれるんだ。もっとも騎士の場合がそうであって、冒険者でも持ってる者もいるけどね。あとお祖父様は聖槍を持つ聖騎士だよ、クエスト」


 あーそーいう一族ですか、うちは。これは俺も聖騎士になるのを求められてる?忍者だけど。というか聖剣の上位互換だと思う神剣持ってるわけだけど。


「父上、ボクも聖騎士にならないといけませんか?」


「いや、別に?ラインバッハ家としては家を継いでもらいたいとは思ってるけど、クエストにはクエストの人生もあるからね、幸い魔術はピューリスの才能を受け継いでるし、武術もボクやお祖父様の見立てではかなりのものだから、キミはキミが望む人生を送ればいいと思うよ」


 跡取り息子に望む人生を送ればいいよとか、貴族なのにすごいこと言うな父上。できれば継いでほしいというってことは期待をしてないってわけではないだろうけど。


「ボクはラインバッハ家を継ぐために頑張るつもりです。ちょっと冒険者とかも憧れるんですけど、やっぱり最終的には父上達のように立派な領主として頑張りたいです」


 ちゃんと本心だからね、父上。ってなに泣いてるんだよ。イケメンが台無しだよ父上。


「クエスト様、5歳なのにちゃんとしてるね」


「これがちゃんとした貴族の跡取りなのかしら?」


 冒険者の二人もちょっとビックリしてる。聞いてみると二人も小さい貴族の家の出身だとかで、継承権も低く政略結婚も関係ないような立場だったために冒険者になったらしい。グラントとエリックは平民の生まれだそうだ。


「ミリオン様、もうじき村に着きますよ」


 御者台から、フィリップが俺たちに報告する。もう着くのか。特にモンスターや野盗に襲われるということもなく、あっさりと着くもんだなっと思うが、よくよく考えたら5歳の俺を連れてくるくらいだから危険が少ないってことだろう。

 さて、どんな村なんだろうか?楽しみだ。



どうもお読みくださいってありがとうございます


どーでもいいことですが、センゴク・グレン・ドラゴンが出ません(泣)

那由多がいっぱい出ます。そういえばコンゴウも1枚しか出てません。

分かる人にだけわかってorz

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ