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第40話 デートその2

大変おまたせしました。

少しいつもと違う更新時間で申し訳ありません。

夜勤明けだったので寝落ちしてしまいまして・・・

 今日はセリアとのデートの日だ。婚約してなにげにふたりきりで出かけるのは今日が初めてな気がする。いつもは何かしら他の婚約者やらリュースかエピオン、クラインあたり がいる。まぁ、仕方ないんだけど。


「クエスト、おまたせー」

「いや、俺も今来たところだから」


 昨日のマリーとのほぼ同じやりとりを行う。まぁ、もうこの辺はお約束だし。

 セリアはいつもの制服でも神官服でもなく、白いワンピースに大きな白い帽子といった格好で、すごく似合っていて可愛い。


「セリアの私服姿って初めてだと思うけど、似合っててかわいいよ」

「ありがとー。マリーたちと買いにいった服なんだ。クエストとの初デートだから気合いれてみたの」


 嬉しい事をいってくれる。今日はバッチリおもてなしをしなければな。それにアレを最後に渡さないと。


「いきなり食べ歩きってのもアレだし、最初は露店でもみるか」

「うん」


 二人で手をつないで露店を冷やかす。特に何を買うというわけでもないが、さすがに休日ということもあり、いろいろな露店が出ていて賑わっている。工房などで修行している者たちが自作のアクセサリーや服などを売ったりしている。そういったものを物色する。たまに掘り出し物があったりするかもっといった感じでだ。あとは冒険者が手に入れた魔道具などを売っていたりする。そっちも掘り出し物がないかと思ったが特にない。珍しい鉱物でもあればなぁともおもったんだが。


「おや?クエスト君にセリア君じゃないか」


 不意に露店の方から声をかけられた。串焼きをしている屋台だ。誰かと思ったらディルム先輩だった。前に言っていた研究会の屋台だろうか?


「先輩なにやってるの?」

「ああ、前に言ったちょっとした腕試しの屋台だよ」

「なるほど。今日は鳥の串焼きですか?」

「この間、君たちが大量に狩ってきてくれたのをね。なかなかいい売れ行きだよ。狩猟者へのサービスってことでどうぞ」


 先輩は1本ずつ俺たちに差し出す。俺たちは礼を言いながら串を受け取る。おおぶりにカットした肉が4つくらい串に刺さっている。味付けは先日先輩に教えた焼き鳥のタレだ。もっとも焼き鳥と呼ぶにはでかい串なんだが。


「すごく美味しいよ、先輩。この甘辛いタレがなんともいえないね」

「ありがとうセリア君。けっこう買ってくれてるお客さんからも好評でね」

「さすがですよ、先輩。焼き加減もいいし」

「ありがとう、クエスト君。君たちはデートかい?」

「ええ、そういうことですんで、俺達はこのへんで、先輩、ごちそうさまでした」

「ごちそうさまでしたー」


 ディルム先輩に別れを告げて、屋台をあとにする。先ほどの一串で胃袋に火が付いてしまったので、そのままセリアと屋台街へと向かうことにする。

 屋台街では、基本的な串焼きから、ピタのようなパンに具を入れた物などの歩きながら食べれるものから、ちょっとした料理までいろいろな店が並んでいる。


「おにぎりの屋台なんてものもあるんだな」

「焼き魚の屋台もある」


 いろいろな屋台を覗いてまずは食べたいものを選ぶ。その後に二手に分かれて食べたいものを買ってくる。俺は、おにぎりに焼き魚、野菜スープを買う。セリアはいろいろな肉の串焼きを大量に買ってくる。肉好きだね、キミ。


「肉ばかりだな」

「えへへへへ、どれもおいしそうで」

「スープとおにぎりを買ってきたからそこのテーブルで食べようか」


 屋台街には買ってきた料理を食べることができるようにいくつかのテーブルが用意されている。その1つに俺たちは陣取ってるわけだ。テーブルに買ってきた料理を並べる。焼き魚は川魚を串に刺して塩焼きにしたものだ。鮎とかヤマメとかそんな感じだ。おにぎりは焼きおにぎりで、醤油と味噌味があったので両方を買ってきた。野菜スープはいくつかの根菜と玉ねぎが具材として入っていた。セリアが買ってきた串焼きはいろいろなモンスターやら家畜の肉だった。物によっては間に野菜を指していて、バーベキューのような串もあった。


「このスープ、優しい味がして美味しいね」

「この肉はちょっと硬いな……味はいいんだけど」

「やっぱりおにぎりは美味しいよね」


 二人でこんな会話をしながら次々と料理を食べていく。追加で更に幾つか料理を購入して食べるセリア。よく食べるお嬢さんだ、個人的にはこういう女性には好感を持てたりするんだけど。美味しい美味しいってごはんを食べる美少女は見ていて微笑ましい。


「ふう、腹いっぱいだな。ごちそうさま」

「ごちそうさま」

「さてと、これからどうしようかな、お姫様」

「公園でちょっとのんびりしない?」

「ああ、いいぞ。さっきまで歩き回ってたわけだしな」


 王都の中央公園に二人でやってきた。ここは国立の公園で手入れが行き届いており都民の憩いの場となっている。自然の中に作られた平坦な石畳の道はウォーキングやランニングのスポットとなっている。他にも大きな池や、芝生が広がっている。


「ちょっと横になって一休みっと」

「膝枕してあげようか、クエスト」

「マジで?」

「うん、ちょっと憧れてたんだ、恋人に膝枕してあげるの」


 好意が無下にはできないな。ということで、セリアに膝枕してもらう。なんとも言えないなこれ。他人に見られていると思うとちょっと恥ずかしいけど、でもとても幸せな気分になれる。そして、案外間近でセリアの顔を見上げることになり、ちょっとドキっとする。セリアは胸がないので、顔がはっきりと見えたりする。リズだと胸に隠れただろうな。


「なんか失礼なこと考えてない?」

「セリアは可愛いなぁって思ってただけだよ」

「はっきり言われると照れるよー」


 当人でなければ、リア充爆発しろってくらいのイチャつきっぷりで申し訳ない。この後も二人で公園を散歩したりして休日を過ごした。


 そして、夕暮れ、彼女を神殿まで送っていく。


「セリア、ちょっと大事な話があるんだけど」

「なにかな、クエスト」

「これをキミに」


 俺は次元倉庫から指輪ケースを取り出し、セリアの前に差し出す。


「婚約者ではあるけど、まだ伝えていない言葉があったから……俺と結婚してください」

「そういえば、了承はしてもらったけどプロポーズはまだだった……うん!!こちらからもお願いします」

「これは、婚約指輪。俺が昔いた世界の風習なんだけどね、『婚約の証として指輪を送る』って風習があったんだ。マリーとリズにも渡してあるし、セリアだけ渡してないのはおかしいだろ?もらってくれる?」

「ありがとう。大切にするね」


 俺はセリアの手をとると、左手の薬指に指輪をはめた。サイズはサイズ補正の魔法がかかっているためすんなりと彼女の指にはまる。


「それじゃ、名残おしいけど、今日はここまでだな。また学校で」

「うん、クエストも気をつけて家に帰ってね。今日はありがとう」



お読みいただきありがとうございました。


デート話は書き慣れていないので疲れます。

稚拙な文章がさらに稚拙になっていく……

デート話が終わったらダンジョンにでもあいつらいれて戦闘話でもやろうかなって思ってます

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