表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
未定ー。  作者: 国士無双
7/8

「こんの…バカ共が…」

「いや…あんたの『凝り性』という性格を正せば何とかなったはずだけど…」

「仕方ないだろ、時間に余裕があり過ぎたんだから」

「結果このザマですか」

「すいません。内の兄が…」

「黙れ。うん、黙れよ」

「…そうだ。お前、儲けた金は振り込んでるって言ったよな」

「うん」

「じゃぁ、引き出したことは?」

「そういえば、無い」

「暗証番号は?」

「…知らない」

「……マジかよ」

「振り込んだお金は?」

「下手をすればバカ親共が勝手に使っている可能性も…」

「…警察呼ぶ?」

「止めとこうぜ。その代わり、未来。俺にいい方法がある。土曜日開いてるか?」


     。*°*。(´д`;)*°*。*°


「これのどこがいい方法なのよ!」

「あ、もう、バッカ!関係ないこと話しかけんな!番号忘れたじゃねぇか!」

「し、知らないわよ!」

「やり直すの面倒くせー!もういいじゃん、迷宮入りで」

「私は別にいいけど」

「へ?いいの?」

「お金なら簡単に手に入るし。水着に着替えるだけで金が手に入るってどれだけよ」

「俺の苦労を返せ…」

「あんたが勝手に始めたんじゃない。知らないわよ」

「はぁ?そりゃねぇって……」


『銀行強盗だ!誰か捕まえてくれ!』


「……行くべきかな?これは」

「うん。逝ってらっしゃい。健闘を祈るわ」

「誰だよお前!ちょっ、敬礼やめれ!」


『あぁぁ…お金が…お金がぁ…』


「早く逝け!」

「チークショォォォ!俺はいつまで妹の尻にしかれてりゃいいんだよぉぉぉ!」

「邪魔だボウズ!どけ!」

「アァン」

「全く役に立ってないじゃない!もう!」

「へへ…お嬢ちゃん、やるデュォォォォォォォ!?」

「…未来よ、一応聞くが、それはナンですか?」

「護身用のスタンガン。初めて役に立ったわ」

「お前誰だよ…てか、違法じゃないの?」

「高校二年生が知らないなら私がしるわけないじゃない」

「よし。帰るか…」

「この屍はどう処分するのよ」

「銀行員にまかしとけばいいんじゃない?」

「責任感が微塵も感じられない…やったの私だけど」

「じゃ、レッツゴーホーム!」


     。*°*。(´д`;)*°*。*°


「暑い…エアコン壊れたか?」

「……もう喋りたくない…」

「電気会社に入れてみるか」

「そうして…」

「ケータイお前の後ろあるから取って。卓袱台が邪魔で取れない…」

「ふぬぉぉぉぉぉぉ…」

「手、大丈夫か?ピクピクいってるけど」

「もう無理…多分吊る…」

「じゃぁ動けよ」

「暑いからイヤだ」

我侭(わがまま)ガールめ…略して我禍(わがまガ)ールめ…」

(まが)ってどういう意味だコラ」

「いいからケータイ取ってくれよ…動いてんじゃん」

「面倒…アイス取ってくる…」

「付き合っとれんわ。とぅ!」

「ちょっと、邪魔しないでよ!」

「フフフ…台所に行くのは俺を倒してからにするんだな!」

「死ねオラ!」

「ぬぐふぅ!…股間を蹴り上げるのは止めろ…お腹に響くんだぞ…」

「甘いんだよお前は…出直してきな」

「それは…反則だ…」

「あー、涼しい」

「この野郎…屍と化した俺の前で堂々とアイスを食べやがって…泣くぞ!」

「あ、電気会社に電話した?」

「返事が無い。只の屍のようだ」

「んー……」

「ちょ、口からバニラ零れてるって、垂れてる!俺の目に入る!望んでないのに白い涙が!分かった!電話するから!本当に屍死累々になる前に!」

「何人死ぬのよ…」

「よっこらせ…」

『プルルル…プルルル…ガチャ』

「あ、もしもし。エアコンの修理を依頼したいんですけど…あ、そうですか、はい。いや、バスケがしたいです」

『ガチャ』

「どうだった?」

「予約がいっぱいで3日後じゃないと無理だそうだ」

「はうぅぅぅ…暑さで溶けちゃう…」

「脳?」

「黙れバカ虫」

「虫だって苦労してるんだぞ!食物連鎖で上位にいる人間には分からないんだよ!最高位は多分(しゅうとめ)。嫁を食い散らかす的な?」

(しゅうとめ)より(しゃち)の方が強いと思うけど?」

(はなみず)は脳液〜」

「何だその奇妙な歌は…」

「それにしても暑いな…やっぱ冷夏がいい」

「でも稲が育たないからね。冷夏は」

「!」

「え?何?」

「お前の口から他者を心配する言葉が出るとは…。只の高飛車ナルシストかと思っていた…」

巫山戯(ふざけ)るなよ?」

「そろそろ夕方か…」

「無視かよ…」

「買い物行ってくるけど、欲しい物あるか?」

「この世界の主導権」

「ごめんよ…。お兄ちゃんはそれを与えてあげることは出来ない…」

「いや、冗談だから」

「じゃ、適当に買ってくるぞ」

「いってらっしゃ〜い」

「行ってきます」

「……おい、早く出ろよ」

「やっぱ暑すぎて無理」

「それじゃぁいつ行くんだよ」

「深夜にコンビニ」

「もういいよ…」

「しっかし、この異常な暑さはいつまで続くんだろうな…」




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ