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未定ー。  作者: 国士無双
4/8

二章 ~翌朝にかけて

放課後。

俺が目を覚ましたのは、保健室だった。

……まだ鳩尾(みぞおち)が痛い…。

腹殴ると胃の機能が低下するんだぞ。

しかしここはワザと大袈裟に演技するか…。

「痛ぅ…こりゃ重傷だな…」

……………

馬鹿な…

誰もいない…だと!?

てっきり結衣がそばで「大丈夫!?鶏冠井!」みたいな心情で待ってくれてると思ったのに!

これじゃ、骨折り損のくたびれ儲けじゃねぇか!

いや、骨は折ってないぜ?鳩尾だぜ?

……帰るor go to 職員室?


帰ろっと♪


          ☆


「お兄ちゃん、ご飯出来たって〜」

「ん、今日はいいや。腹減ってねぇし」

結衣のせいで消化できてねぇからな。

「……今日は未来も手伝ったんだよ?」

「それがどうした?」

「だから食えつってんだよ!ほら!口開けな!」

「ちょ、お前それどっからだして…オゥッ!」

「オラオラオラオラァァァァ!」

「うおぉぉぉぉ!」

うわっ!腹模様が…

「てめぇ…下剤入れやがったな…」

「ケッ!莫迦兄貴が」

「ふざ…けんなよ……。一日に二度倒れてたまるかぁ!」

「バカな!兄貴が立った!」

「おら!お前も食え!」

「み、未来の分は下に用意してあるから!じゃぁね!」

畜生…

トイレ行きてぇ…


          ☆


ー翌朝ー


「眠れねぇ…」

昨夜から今朝にかけて腹が「ギュルルルルルル…」と悲鳴を上げていたから、目が覚めてしまった。

これも全部、あの憎き妹のせいだ。

呪ってやる…

そうだ。

折角早く起きたんだから、早く着替えて出よう。

…あれ?

このネクタイ…っかしいな、通らねえぞ?

最近不調だな…

…………………………………………………………

うっぜぇ!もういい!ありのままの俺で行く!


          ☆


「き、今日はキュートなアクセサリーだな鶏冠井」

「どこら辺?」

「そのネクタイとか目元のメイクとかさ…」

「目元描いてねぇよ!しかもネクタイは違う!不運が重なっただけだ!」

「その団子、あたしは可愛いと思うけどな」

「気休めはよせよぉ…このやりとりも飽きたし…」

「じゃ、テスト勉強はしてきたか?」

「どうせならもっとイジれよぉぉ!俺が不憫じゃねーか!」

「どっちなんだよ…お前のツンデレは理解りにくい」

「今すぐ明鏡国語辞典でツンデレを索引なさい」

「……載ってねぇぞ?」

「何で持ってんだよ…しかも普通は新明解か広辞苑だろ…」

「知らねぇよ」

「ダメだ…突っ込む気力が湧かない…」

お腹痛い…




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