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未定ー。  作者: 国士無双
3/8

一章、昼食~


「……バカな…チョココロネが無い…だと?」

昼休み、購買近くのパン売り場にて。

250円を握り締めてパンを買いに向かった。

希望はチョココロネとコーヒー牛乳。

しかし、チョココロネが売り切れだった。

「あのチョコレートとパンの絡みが最高で、さらにコーヒー牛乳と混ざり合うことでサッパリとした味わいに!俺はこれ以上何を求めればいいんだ!」

「いや、意味分からないから。代わりにこれでも買って行きなさい。明日はもっと早く来ることね」

はい、と言って渡された、

メロンパン。

チョコチップメロンパン。

「チョコレートの体積は少ないけどメロンの風味が追加されたよ。じゃ、毎度あり〜」

半ば強引にチョコチップメロンパンとコーヒー牛乳を渡され、手に握った250円を全て持ってかれる。

あれ?お釣り出ないの?

「俺…メロン嫌いなんだよ…」

西瓜も嫌いだ。

カブトムシみたいな味がする。

「おー、今日はメロンパンか。珍しいな」

「よ、聡久(あきひさ)。このパンはな…パン売ってた超自己中女に押し売られたんだ…。クーリングオフって有効かな?」

「無理があるだろ…」

「じゃ、お前のそのきび団子と俺のこのメロンパンを交換しようぜ。してくれたらお供になってやってもいいぜ?」

「別に良いけど…」

「……やっぱお前、ツッコミのセンスないな。普通今のは『どこの昔話だよ!しかもきび団子なんて何処に……何で、こんなところにきび団子が…これが活字の力か…』とツッコミ+ボケも形成できる最高のフリだったはずだぜ!?」

「お前のテンションには着いていけねぇよ…昔から」

「幼馴染に言われると思わなかった台詞だよ。けっこうキたぜ?涙腺決壊まであと10秒?」

「疑問詞にしても俺にはわかんねぇ。で、メロンパンを食ってほしいとの事だな?」

「概ねそんな感じかな?」

「食ってはやるけど、代わりには何もやれねぇぞ?」

「それでも構わん。有難な」

「じゃ、行け」

「……?」

飽きられたか、愛想尽かされたか、嫌われたか。

こいつに嫌われたら俺の友達は水槽の中のグッピー5匹しか居なくなっちゃう。

最悪でもそれは防ぎたい。

「あー、腹減ったな…」

「それでも食っとけよ」

彼が指差した先には、ゴミ箱。

……これは手遅れだな。




鶏冠井(かえで)…凄く頬痩けてるな…」

「ああ、一食でも抜くとこうなっちゃうんだ…。小さい頃、聡久に『何それキモッ!』と罵られていたさ」

「……可哀想な体」

「……お前もな…」

「顔を上げろ、歯ァ食いしばれ」

「そういう所も含めて残念だよ」

「この性格は治らないからな。どうしてあたしは男言葉なんだろうか」

「精神科医に聞け。でもそういう所から来るんじゃないか?発達の遅さとか」

「何でこんなに鶏冠井を殴りたいんだろうか」

「精神科医に聞け。でもそういう所から来るんじゃないか?発達の遅さとか」

「何で鶏冠井は学習しないんだろうか」

「精神科医に聞け。でもそういう所から来るんじゃないか?発達の遅さとか」

「死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」

「ぐほっ!」

あ、マジ苦しい…

よりによって鳩尾深くに入れてきやがった!それも捻りを加えて!

あ…意識が…


パタリ。


K.O.





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