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一話 平穏を望んでいるのに

僕の名前は表田一希

高校3年生


突然だと思うが、僕は今日、魔力に目覚めた。


頭がおかしくなったとかじゃ無くて、

本当に魔力に目覚めたんだ!


あの、魔法を使うのに使う力のことだよ


特に何かしたとか、そういうわけじゃないんだけど、なんか、本当に突然、あっ、何か出来そうってなって、


その時自分の家にいたし、風呂場で水球作ってみたから、僕の想像とか、そう言うのじゃないよ。


感覚としては火も起こせるし、風も、土も操れる。


使うと何かが、多分魔力が減った感じあるし、

空気中の魔素を使って〜ではなく、体内の魔力を使うタイプみたい。


いや、空気中に魔力があるかとか、他に使い方が無いかとかはわからないけど、


僕が使えるのはそういうタイプってだけで...


で、


僕いつもよくこういう系の小説やマンガを読んでいるから知っているんだ。


魔法があるってことは、知らないだけで異能力者を管理する組織とかあって、隠さないと面倒ごとに巻き込まれるって!


土曜日だし、明日特に用事ないから、徹夜してでも魔力隠す方法を探すぞー!


まず、自分の思いつくだけで3つの方法がある。


一つ目は、溢れている(かもしれない)魔力を体内に収める。


これは魔力を操れれば簡単に出来そうだけど、

魔法を使う人とそうで無い人とで揺らぎ?みたいなのが違ったらバレそうで怖いからちょっと不安。


二つ目は、魔力を魔法で隠し続ける。


透明マントみたいに外側から魔力を隠せる魔法で覆えばどうだろう?


魔力は見えなくなるが、魔法の痕跡が残ってしまうかもしれないし、逆に魔力が見えなさ過ぎて対面したら隠してるってバレバレかもしれない。


三つ目、これが本命なんだけど、魔力の質を変えて、魔法を使った人と僕を結びつけられない様にすること。


普段は少し魔力を抑える程度にしといて、

この人は生まれつき魔力が高いだけで魔法は使えないのかなと思わせる。

そして魔法を使うときは、性質を変えて、その上で一つ目のやつをやる。


あくまでできることを前提にしているけど、なんとなくできる気がするから、とりあえずこれでいこうと思う。


じゃあやってみるか。

...夕ご飯食べたらね!


〜〜〜〜〜〜〜〜

〜〜〜〜〜〜〜〜

はぁー、食った食った。


眠くなったけど、魔力を隠せる様になるまでは危ないからね。


早く終わったら、早く寝て、明日魔法で遊ぼう。


ファンタジーは好きだけど、忙しすぎる毎日は嫌だからね


坐禅を組んで意識を集中する


なんと無く感じていた魔力を自分の意思に従わせる


空気のように掴みどころのなかった魔力を水のようにして体に流す


血管を巡り、全身に行き渡るようにイメージするとその通りに動いてくれる


今の状態の魔力は形を変えただけ、僕の“色”?と言っていいのだろうか?


その色は色んな色が混ざっていて、色によって属性が違うように思う


緑が赤に、赤が茶色に、茶色が黄に、黄が青に、

青が緑になり、赤、青、緑で白に、

赤、青、黄で黒に、

全ての色が同じくらいの量になると虹色になっていた。


ここでちょっと目に魔力を集中させて窓の外を見てみる。


うん、


パッと見ただけでも僕がおかしいわ


魔力が壁貫通して見えるけど、紫とかの混色はあっても、虹色だったり、色が変わり続けている人は居なさそう。


あれかな?

全属性適性とか、そういうのかな?


それとも僕のは原油みたいなもので、単色のは精製した魔力なのかな?


でも流石に目に見えた範囲全ての人が魔法使えるとは思えないし、


あくまで僕が魔力だって思ってるだけで、

この力はなんの力なのかわからないし、

とにかく、魔力を使うときは単色に固定して

その色の魔法しか使わないようにしよう。


色の割合的に、茶色か青の単色>青の混色>他の色の単色>他の色の混色>茶色の混色>白>黒


だったから、普段生活するときは青色にしておいて、

魔法使うときは適当な混色にして、白と黒はしないように...と


寝てるときも無意識でできるかわからないから

これ、鍛えるとかより魔道具的なアイテムを作ろうかな


水球の性質はイメージに沿ったものになってたし、

物質の性質変化というか、能力の付与は出来ると思うし


〜〜〜〜〜〜〜〜

〜〜〜〜〜〜〜〜

気がついたら徹夜してしまった。

でも、その甲斐あって、アイテムを作ることはできた。


というか、眷族?式神?を作れちゃった。


修学旅行で買ったドラゴンのキーホルダー

剣に龍が巻き付いている形のあれ


あれを魔力を隠す為のアイテムにしようとあれこれしてたら、


作れそうってなったから作っちゃった。


感覚は覚えたから魔力が回復したらまた新しい子を作ることもできるはず


眷族の子は見た目はまんま龍!って感じ


金色で、魔力を与えると大きくなれるみたい


触れられるし、物体をすり抜けることもできる。


属性は黄色と青の混色で出来た緑、

頑張れば緑色の属性、風とか木とかの魔法も使えるみたいだけど、そんな得意では無いらしい


喋ることはできないけど、こっちの言葉は伝わるし、言うことは聞いてくれる。


魔力を隠してくれるか聞いてみたところ、

できるし、

僕の最大魔力の4分の1の魔力を与えればあとは漏れてる魔力を吸っていればご飯もいらないみたい。


4分の1なら今の魔力でも足りるからキーホルダーに魔力を注いだ...りはしなかった。


知ってる。

こう言うの派手な演出が起きて実力者にバレるんだよ


チャリで近くの神社まで行き、そこで魔力を注いだ


案の定、キーホルダーからバカでかい龍が空に昇って、降りてきた。


...名前つけるか、

龍、龍言ってるだけだとわかりにくい。


煌治、

キラキラしてるし、僕の魔力を治める龍ってことで


名前をつけるとめっちゃ喜んでくれた。

よかった、気に入ったみたいで、

魔力的に僕より弱いけど、見た目龍だからね


あの迫力のすごい見た目で凄まれたら怖くて漏らしちゃうかもしれなかったよ


後から調べたらそこの神社、龍の伝説とかもあったらしい。


見える人にはすごいご利益のありそうな神社に見えるか、

魔法使いを管理する組織があるとしたら調査されそうだな。


まあ、煌治は僕を隠すために生まれた龍だ。


直接あの場面を見てない限り僕の元へは辿り着けない。

そして周りに人が居なかったのは煌治が調べたし、

防犯カメラもない。


よくある物語の主人公みたいに簡単にバレたりはしないよ。


と、思っていた時期が僕にもありました。


煌治が信仰を得て神様になっちゃった


あの空へ登った様子は一般人にもある程度見えたみたい


なんと無く神社の近くを通ったから立ち寄ったら

そこの小さな龍神と融合しちゃったよ


いわゆる土地神になってしまったわけだ


僕じゃ無くて煌治が!


僕より弱いのは変わらずで眷族のままだけど...

いや、僕の力だいぶおかしいな!?


神様より強いとか


煌治が直接僕を隠そうとしたら逆に目立ってしまうので、分霊を作ってもらって魔力隠せたけど、


本体、キーホルダーは神社に埋めておいた。


分体を通じていつでも呼び出せるけどね


絶対に本体を知らない奴に持っていかれるなよ?!

って念押ししておいた。


術というか、技術は全然ない素人だからね、僕


煌治を盗まれるのはやだよ

僕の子だもん


あと、煌治と分霊は繋がっているから、盗まれたかは分かるし、魔法使いを見つけたら報告してもらえる。


龍神がしゃべれた影響で、煌治も喋れるようになったことが唯一手放しで喜べることだよ。


なにせ、少なくとも神の類いはいることが確定してしまったからね。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜

〜〜〜〜〜〜〜〜〜

工房が欲しい。


何でいきなりそんなことを、

そう思うでしょう?


でもね?

あれから週に一回煌治から「見張りの魔法使いが変わりました」

という報告を受け取るだけで特に問題は起きなかったの


いいことでしょ?

魔法使いが監視に来ることは驚いたけど、

報告の通り交代で煌治を見張ってるだけ、僕には辿り着けない


だから、煌治の見張りが入れ替わるだろうタイミングで適当な場所で新しい眷族を作ってたんだ


毎回違う場所でね


人が居ないかどうか事前に調べてね?


眷族作るのは楽しいからちゃんとやってるよ?


だから、面倒なんだよ


学校で僕はどちらかと言うと陰キャだよ?


ゲームもアニメも好きだよ?


でもネットは得意じゃないんだ。


魔法使いの組織、あいつらが悪い


好きなタイミングで眷族作れない


だから、絶対にバレない工房が欲しいんだ


まぁ、普通に考えたら悪いのは僕なんだけどね



だって、魔法使えるとは眷族を作りまくってるし


こいつらを使って危ないことを企んでたら危険すぎるでしょ

怖いよ


眷族の子達は煌治以外常に身につけているよ


今までに買っていたキーホルダーと、せっかくだかと、自分で作った指輪とかのアクセサリー


素材は銀とは金とか...


どこから高校生にそんなお金が?

って思うでしょ?


煌治が少量だけど金生成するし、銀は鉄に大量の黒の魔力注いだら出来た。


僕は錬金術師を名乗ってもいいと思う。


チャラチャラし始めたと思われるかもしれないから、学校では趣味で自分で作るのにハマってるって伝えてる。


嘘じゃない。趣味(眷族作り)の一環として作ってるから


女子はキャアキャア言ってたから小さいのを何人かにあげたら、「みんなのアイドル梓ちゃんにお前みたいな陰キャが話しかけるなんて生意気だ」と、クラスのヤンキーに腹パンをされた。


理不尽だ


ふっ


今、梓ちゃんが実は魔法使いの家系でヒロイン的なのになると思った君、そんなベタベタな展開を僕が読めていないとでも?


僕がクラスメイトとはいえ、赤の他人にうちの子達をあげるとでも?


見せたのも普通のアクセサリー


魔法で生成したものではない!


加工時の魔力の残滓は消してる!


抜かりはない!依然ボッチだ!


...悲しくなんかない


僕には眷族のみんながいる



話を戻すと、異空間に作ろうと思う


なぜかと言うと、煌治が神の力、いわゆる神力

それに慣れてきて、神域という異空間を開けるようになったから、


より強い僕ならかなりの広さの異空間を作れるはず


なんなら、異世界だって...


それはまだやめておこう。


こんな力が手に入ったし、絶対にやらないというわけではないけど


流石に早すぎる


まだまだやれることは沢山あるのに危ないことは避けないと


異空間作りは煌治と相談しながらやる


経験者がいるなら聞くべき


まず、作る理由「工房が欲しいから」

どんな異空間にしたいか「機密性があり、物作りに適した場所」

どれぐらいの広さを求めるか「最低でも動けるスペース、広いなら広いだけいい」


具体的に異空間を想像して、それを実現できるだけの魔力があればできるとのことなので


絵に描きながら構想を練る


炉があって、作業台、水場、休憩スペース、収納スペース、まだいけるかな?居住スペースに、テニスコートぐらいの庭


これで試してみる


ごっそりと魔力が吸われていき、異空間が構築されていく


出来た異空間は煌治の神域より狭いが、

それは炉の火と、水場を環境とみなされていて、

作業台の強度が高くなっているから

リソースがそこに注ぎ込まれたんだろう


異空間に入ってみる


ちなみにこの異空間は煌治の居る神社の裏で開いたから煌治が頑張って人から見えないようにしてくれてる


今は一般人でも魔法使いでも僕の姿を視認できない


異空間内はイメージ通り、

僕の為の異空間だからか、ものの規格が僕に合わせられているように感じる。


まぁ、使いやすい分にはいいでしょう!


さて、この異空間、開いた場所から動かすにはどうしたらいいか、


答えは簡単、アイテムにする


鍵を作ったからどこからでも空中で鍵を回せばここに繋がる


これで目的は達成、さっさと帰ろう


人が神社に居るうちに紛れて帰らないと見張りに気づかれちゃう


アパートに帰って、誰もいない自分の部屋に入る。


一人暮らしをしている僕には異空間からでたら家族にバレちゃった?!ってことにはならないから自宅の安心感がやばい


ベットにダイブして今日はもう寝よう。


眷族たちと話をしながら眠る

おやすみなさい


〜〜〜〜〜〜〜〜〜

〜〜〜〜〜〜〜〜〜

おはよう!

今日は日曜日!では無く月曜日!


学校行きたくない!


工房で眷族作ってたい!


でも、魔法使えるようになっても頭の良さは変わらないから、魔法で学校をサボったら成績が下がっちゃう


脳の回転数は上げられるから、最近は成績上がってきたけれど、受験生の勉強に終わりなんて無いんだよ


これまでの成績が悪かったから推薦使えないし、

一般受験だから、自由になれるのは3月辺りから


金銀売ってれば金には困らないだろうって?


そうじゃ無いんだよ、そうじゃ、


体育祭も文化祭も終わって、部活も引退した


勉強しかない学校には行きたくないけど、

眷族達に手伝ってもらいながら頑張るよ


そう言えば、今日眷族作ったらもう10、人?

になるな


1人目はご存じ、煌治こうち見た目は龍


2人目は小さな懐中時計に宿っている、懐古かいこ見た目は人


3人目はガラスの宝石を持ったリスの開運キーホルダーに宿った、頼宝らいほう見た目はリス


4人目はガラスの宝石の眼をした骸骨のキーホルダーに宿った、賽冥さいめい見た目はスケルトン


5人目は銀の指輪に宿った、夜狐やこ見た目は狐


6人目は金の指輪に宿った、魔虎まこ見た目は虎


7人目は銀のイヤーカフに宿った、清馬せいま見た目は馬


8人目は金とオパールのネックレスに宿った、王翠おうすい見た目は金魚


9人目は金銀、ルビーを使った鳳凰を彫った腕輪に宿った、紅鈴こうりん見た目は鳳凰


10人目はデザインどうしようかな

狼?蝶々?それとも西洋竜?

素材は?

金?銀?それとも鉄?

腕輪にしようか、指輪にしようか、バッチにしようかと考えていると学校に着いてしまった


今日の授業は数数国英英化、

数学以外は教室移動がないから楽だ


楽な筈だったのに、なぜか梓ちゃんが話しかけてくるせいで、つど腹パンを食らう


教室移動がもっとあれば選択科目は被ってないし離れられるのに...


やっぱり、梓ちゃんは魔法使いで、僕の何かに気づいたのかな?


こういう時は懐古と賽冥が頼りになる。


2人が協力すれば過去視ができるから気づかれずに尾行ができる


夜までに帰ってくるようにと言って懐古と賽冥を梓ちゃんに着いて行かせる


授業が終わり、下校中だけど、


これ、誰か僕を尾行してるね



同じ魔力がずっと僕の後ろをつけてくる


魔力が見える僕が尾行を気づかないわけがない


ここで人気のないところで瞬間移動するのがラノベ系主人公


ここで気づかないふりしてミス◯行くのが僕


ショッピングモール内のミ◯ドに行って人混みで撒くんだ


そして透明化して帰宅


防犯カメラがある所では透明化を解き、誰にも気づかれなかっただけで普通に帰ってましたよ

という演出をする


煌治を見張ってる人達、公安の秘密組織みたいだから一応ね


到着ー!


はいッ!案の定家の前に見張りがいました!



なんで?


今日だけならスパイ映画みたいで楽しかったけど

終わらないだろうしなー


魔虎に追っ払ってもらう?


魔虎は精神魔法が使えて、理性を薄くして無意識に欲のままに行動させることができる


だけど違和感を持たれないようにするには時間がかかる。


夜狐?

夜狐は逆に欲を禁じるから悪人じゃないと可哀想すぎる


とりあえず部屋に入るか


しかしどこから漏れたんだ?


煌治の隠蔽は神の力がどんどん強くなっているおかげで僕の魔力の痕跡を見つけることすら難しいのに


使っているところを見られた?


工房ができるまでは太平洋に転移してそこで魔法の実験をしていたから見られてないはず


それともものすごい実力者が居て煌治の隠蔽を少しでも解けたのか?


悩んでいると、賽冥と懐古が戻ってきた


「主人様、梓という女子は魔法使い、というより陰陽師でした。」

「何も無い壁を通り抜けたので後を追った所、異空間が存在し、中には大きな神社と大量の大きな魔力が見えました。」

「異空間に侵入した際、何かに引っかかったので恐らくバレています。」


2人には煌治と一緒に作った隠密効果のある服を着せている。


黒い袴を着たスケルトンと執事服を着た黒い人影が

見つかったのなら攻撃してきてもいいものだが

2人に攻撃を受けた様子はない


すぐに脱出して帰ってきたのかな?


「うむ、じゃから着いてきたぞい。」


「そっか、ついてこられたか、追手はどこだい?というか今答えたの誰?」


「我々は何も発しておりませんぞ」


「ワシワシ、ワシが言った。後、追手はワシじゃぞ」


そうか、追手は鷲だったか...は?


「お主すごいのう、こんなに沢山の妖を従えるなんて、それに神の加護も持っているようじゃな」


「誰だよアンタ?!」


「ワシの名前は北条 源四郎、陰陽師じゃ。

ほれ、名刺じゃ」


「これはご丁寧にどうも、じゃない!」


へ?結界は、あるぞ?割れてないぞ?


魔法を使っての侵入は不可能なはず


「どうやって...」


「まぁ落ち着け、何も害そうという訳ではない。

この辺りにかなり強い力を持ったものがいるのは以前からわかっていたんじゃ。

ただ、人に害を与える様子もないし

下手に刺激するのを恐れて手が出せなかったが

どうにもうまく隠れていたがそこそこの力を持ったものが増えてきているのに気づいたからの、

見過ごせなくなってきたところにそいつらじゃ」


予想より遥かに高位の妖でびっくりしたぞと笑いながら言う翁に僕は緊張を解けずにいた


だからこの翁どうやってここに来たんだよ?!


魔力は僕の方が多いから僕より弱いはずなのに

僕の魔法が効かなかった


この魔力はいきなり手に入れたものだ

だからこそ理解を深め、いきなり消えたりしないよう色々やってきた


特に物作りと防御系統はかなり自信がある


素材さえ揃えれば生物を錬成することもできる(込めた魔力少なすぎてすぐ死んだけど、スライムを作れた)


僕の結界は眷族達が力を合わせても突破できなかった


つまり、陰陽術を使えばこの翁は格上であるはずの眷族達を倒せる可能性がある


「んぉ?そう警戒するな。言っただろう?害そうとしてきた訳ではないと、

忠告じゃ、さっさとどこかの勢力に所属せい。

分かっておるじゃろう?

今、裏の世界は派閥争いが激化しておるんじゃ

もちろん、ワシら香炉派でも良いぞ」


魔法使いの間では常識なんですよね?

すいません僕は知りません


香炉派?ってのどんなところなのかとか聞きたいけど、知らないことを知られるのはよろしくない


「へぇ、そうなんですね。でも時が来たらその時決めますよ。」


よし!

いかにも知ってます風で言えた!


「そうか、まぁ無理強いはせん。またの」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜

〜〜〜〜〜〜〜〜〜

あの後、陰陽師について詳しく調べてみた


組織は2つあって、公安所属の「六道衆」

安倍晴明の血縁が頭目の「陰陽連」


他にヤクザとかに所属している「非正規」

が存在している


六道衆は適性のある警察官が表向き殉職という形で移動した人達のところ


陰陽連は昔の名家とかが主で、遺伝的に素質がある人が多い


僕は非正規に当たるらしい


なんでや


私利私欲のために力を使っている能力者は

もれなく全員非正規扱い


つまり、一族の恥とかは簡単にポイ出来るみたい


上下関係エグいだろうし、抜け忍?というか退職とか難しそうだよな〜


僕まだ受験生だよ?社会の歯車になるのはまだ早いって


家の前をウロチョロするヤカラは増えたけど結界が上手く作動して近づけないみたい


やっぱあの翁がおかしいんだ

僕は別に弱くないんだ!

よかったぁ〜


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