第77話虹を吐く
誤字脱字、矛盾点などがございましたら教えて頂けると幸いです
体がポカポカとする
意識が少し、、いや。意識が意識として認識しにくい
寝ている?これは、、夢を見ている感覚に似てる
暖かい毛布に包まれた冬の早朝みたいな、、心地よさ
「なた」
ジルの声が聞こえる
「お前は誰だ?」
「?」
「お前は誰だ?」
「私はなた。なただよ」
ジルの問いの意味が理解できないが答える
「なた。寝たらダメだぞ」
「・・・・ハ!!」
ジルの言葉を聞いた瞬間、意識が急速に回復する
寝起きで冷水をぶっかけられた感覚だ
「虹は美味しかったか?」
「味はしなかった。ただ、、、心地よかった」
「それは良かった。性格もどす黒くて安心した」
「・・・どす黒い?」
「虹の涙を飲んだら、このゲームでやってきたことに寄って味が変わる」
ジルが言いたいことが分かった
「お前は寝るぐらい心地よかったってことは」
「やめてよぉ!!私がカス野郎みたいじゃん!!」
「てか、、寝るぐらいってお前なにしてきたんだよ」
「・・・・・爆弾売ったぐらいだよ!!!」
「戦争商人みたいなことしてるじゃねぇか!!」
ジルに飛び掛かる。流石に戦争商人は言い過ぎだ
まあ言う前に飛び掛かってたんだけど
「邪魔だ!」
「うるさい!」
ジルの体に抱き着くが、ブンブンとジルが体を振るって振り落とそうとしてくる
ジルの口調が少しだけ砕ける
「なんなんだよ!!」
「それは私のセリフ!お前は誰だってなんだよ!!意味分からないわ!!」
「起こす時にはあれが一番効果的なんだよ!!離せ!!」
「私一人離せないで国を落とせると思ってるの!?」
「お前柔らかいから!力ずくで離せないんだよ!!」
「ギャーギャーうるさいですよ」
ギルデちゃんが苦言を呈すが、言葉は止まらない
「ギルデ。こいつ引き剥がせ。こいつと居たら言語が幼児化する」
「ッハ!いまさら落ち着いた所でさっきまでの言葉は消えま、ア!ちょ!」
ギルデちゃんに腰を掴まれ、引き剥がされる
腰を掴まれたら笑いがこみ上げて来そうになって力が入りにくくなってしまう
「種族を確認しろ」
「はいはーい」
少し頭が冷静になってきた所でジルに言われたことを確認する
「変わってる!?」
【殺人ボパール】から【トリックスターな殺人ボパール】に変わっている
トリックスター、、、何かシンパシーを感じる
「トリックスターか。難儀な名を得たな」
「難儀?」
ジルが少し難しそうな物を見る目をしている
「この名前を持ってる奴で強い奴を見たことが無い」
「エ?」
「固有スキルって言えばいいのか、、、まあ難儀なスキルが一つ追加されるんだよ」
「名前は?」
スキル欄を開き、難儀なスキルを確認する
「シャッフルスター、、自分と相手の位置を入れ替えるスキルなんだが」
「使えそうだけど」
「デメリットが余りにもデカくてな。デメリットさえなければ、、最強に等しいスキルだ」
「最強!!」
その言葉に私は心が踊った
最強、、男ならば皆夢に見ること、、、、私は女だが男と同様にそれに夢を見た
私は後悔した。なたは後悔した
【シャッフルスター】
それは最強に等しいスキルであることは実感した
だが、、、このデメリットは非常に不味い
現実世界の私も死ぬ可能性がある
デメリットの内容は《酔い》
お腹がパンパンの時に起こった車酔い
早朝、寝不足の時に起こった船酔い
それ以上の酔い。お酒で酔った時はまた別ベクトルでヤバい酔い
ゲロ吐きそう。3回使っただけでこれだ
5回以上使ったら確実に吐く。現実世界でも多分吐く
ゲームをやっている間は寝ているのと同義な状態になるんだが
寝てる時にゲロ吐いたら窒息死する
本当に危険なスキルだ




