第76話虹を飲めたら
誤字脱字、矛盾点などがございましたら教えて頂けると幸いです
「・・・・覇業の試練ですか?」
「俺はもう終わってる。単純に利益と経験値の為に国を落とす」
「あのーー」
「覇業は達成してるんですね。では、偉業と王者の試練は」
「全部達成してる。キャップを上げる系の奴は全て達成してる」
「タロットは入手してるんですか?」
「してる」
なたが声をあげたが、一切反応せずにジルとギルデちゃんが会話を続ける
何を言ってるのか分からない。大学の別科目の教授の話しを聞いてるみたいだ
「愚者ですか?」
「タロットの種類はお前に情報を与え過ぎるだろ。言わんぞ」
「・・・」
「逆に俺から質問する」
ジルはギルデちゃんと目を合わせ
「お前。レベル上がるの速すぎないか?何をした?」
「それを言うなら「俺は種族的に上がりやすいんだよ。でもお前は執行官だろ?」
ジルが言葉を遮る。私はまだ蚊帳の外
「執行官は罪人に対しては無類の強さを発揮するが」
「・・・」
「魔物に対しては非常に弱いだろ。だから戦闘職の中で1番って言っていいぐらいには」
「罪人を倒してもレベルが「そんな簡単に罪人がポンポン生えてくる訳無いだろ」
ジルはそう言い切った。でもジル、それはギルデちゃんに反論を言わせる言葉なんだよ
「あなたのおかげですよ」
「ア˝?」
「あなたから逃げて来た。弱い弱い罪人達が、私のいる所に虫の集団と思う程に来ました」
「・・・・」
ジルは目を閉じ、体重を椅子の背もたれにかけ、思考している様子だ
「、、、初心者大陸には確か執行官が30人程度しかいなかったな」
「そうですね」
「あんな広い大陸で30人。お前、、なんか執行官の特権使ったな」
「そう思うならそうですね」
ジルとギルデちゃんの会話は終わりそうだ
もう会話すること無いでしょ
「あの、いい?」
「いいぞ。勝手に喋れ」
「国落とす計画でさ、、、私どこの国落とすか聞いてないんだけど」
「まだ決めてない。というよりもお前の強さとかに寄るからなんとも言えん」
「・・・・・・」
なたはこの時不味いと思った
強さを調べる方法だ
強さを調べる時に一番手っ取り早いのは、、レベルを確認することだ
なたは大陸に来てから一切魔物を狩っていない
それどころか、何度かデスしている
レベルが下がっているのだ。この大陸に来る条件の300レベルを下回っているのだ
これがジルにバレた場合、どうなるのか分からない
地獄だった魔物討伐をさせられるかも知れない
そんな予感が頭を過った
「ギルデちゃん」
この間の思考0.1秒程
「強さに自信ないからさ。魔物討伐手伝って」
「お前のレベル下がってることには気づいてる」
ジルが怖すぎる言葉を言い放った
「お前のことだから魔物あんまり狩らないと予想してたからな」
「あ、あ、あの地獄のデスマーチは」
「やらん。そこまで急じゃないからな」
「シャアア!!」
「その代わり、これ飲め」
ドンと机の上に得体の知れない少し大きめの瓶が置かれる
「ほう。珍しい物を持っているな」
白衣を着た男が興味を示す
白衣の男の言動、行動が異常者な奴が興味を示している
ろくでもない物の可能性が非常に高まった
「虹色の飲み物?」
「虹の涙って言う物だ。飲め」
「ラッパ飲みでもいい?」
「どんな飲み方でもいい。こぼすなよ」
瓶を両手でしっかりと持ち、瓶の蓋を開ける
「・・・」
チラリとギルデちゃんを見ると、飲み物を驚いた様子で凝視している
なんなんだろうとなたは思いながらも、決意を固め、虹色の飲み物を口に含んだ
「ゴキュゴキュゴキュ!」
「おお。勢いよく飲むね」
「・・・・」
「あんな貴重品を」
飲み終わった
瞬間になたの体は光り輝いた
虹色に




