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第68話複製は悪用しやすい

誤字脱字、矛盾点などがございましたら教えて頂けると幸いです

「土地いる?」

「・・・なたよ。急に呼び出して初めての言葉がそれか?」

「まあまあ。新しい仕事を見つけたんですよ。土地売買の仲介人」

「・・・」

俺の目の前にいるウサギ女は、紙を取り出した


「ここっす」

「クソ地形じゃねぇか!!」

地図を見た瞬間、思わず声が出る


地図に書かれている地形は、本当に場所が悪い

周りのモンスターは強い割に経験値も素材も使わない

今俺がいる国の敵国も近くにあるからか、ここが最前線の拠点になることも多い

地形が悪い。しかも値段もそこそこ高かったはずだ


「うん?安くないか?」

「ああ。安いですよ。だから進めてます」

「・・・・」

怪しいな、、なたは暗殺ギルドの創設者だ。新米だけどな

疑わない方がおかしい。しかもこのクソ地形を進めてきた


「・・・・隠し特典があるのかな?購入時に」

「・・・」

なたはニコニコ笑いながら、何も言わない

肯定と捉えて良さそうだ。しかし犯罪に関わってそうだな

「危険度は?」

「・・・」

スっとなたの表情が無表情に変わる

普通ぐらいって所かな?


「いいね。買おう。土地の説明はいつしてくれる?」

「3日後にする予定だよ」

「証明書は」

「どうぞ」

紙を手渡される


「またのお越しを」

「おおきに」

扉を開け、外へと出る

ーーーーーーーーーー

「フハハハハハ」

「悪い笑いが出てますよ」

「わざと出してる」

喜びが表情から分かる


「勝手に相手が解釈して買ってくれたよ」

「急成長してるギルドだと思われてますからね」

「ギルドじゃないんだけどねぇ、、ただのギルドポイことをしてる集団なのに」

「・・・」

なたは肘を置きながら、色々と考えている様子だ


「あと4人だな。それ以上は危険だな」

「そうですか」

「複製、頼んだよ」

「分かってます」


私の職業は、【複製士】

紙だろうと、リンゴだろうと、生物と魔法とか以外を全て複製することが出来る職業

効果以外をなんでも複製できる職業


なたは私の職業を悪用しやすい能力だと評価した

偽造書類作成、貴重品の偽造、装飾品の偽造

詐欺に非常に使える能力だと決定した


「魔法も複製出来たらいいけど、、贅沢はダメか」

「デメリットですからね。完璧に偽造するのはゲーム性が壊れますよ」

私は最初この職業を得た時、不遇職業だと確信した

この世界は全ての物に魔法を付与できる


触れた者に電撃を浴びせる魔法

居場所が分かる魔法

特定の条件で警報がなる魔法


私は物自体は複製できるが、それらは別で付ける必要があるのだが

私が複製した物にはそれが出来ない。私の魔力に弾かれるのだ

私の能力は弱い。そう確信していたのだが


なたは違った


「この紙には魔法が掛かってまして、魔法を一切受けないんですよ」

「ほう」

「つまりは契約魔法だったり、居場所魔法だったりを付けることが出来ないんです」

「契約の強制力を付与できないという訳か」

「そういうことです。買いません?色々と用途浮かんできてるでしょ」

「買おう。1枚10万ゴールド出す。50枚寄越せ」

「お買い上げありがとうございましたーーー」


私の能力を悪用に悪用しまくっている


「蒼!いいこと思い付いたぞ!訓練生たちにこれ持たせよう!」

「これは、、魔法のナイフですか?私の力では魔法を移せませんよ?」

「違う。これ切れ味が相当いいんだよ。しかもお前がこのナイフ消せるだろ」

「・・・・暗殺道具にするんですか?勝手に消えるナイフとして」

「そういうこと。あと裏切り出来ないでしょ。武器が無かったら」



「蒼!いいこと思い付いた!!」

「今度はなんですか?まだナイフの複製が」

「これ!!」

「・・・リンゴですね」

「味の複製って出来る!?」

「・・・」

「美味い!味の複製出来てる!!」


「蒼!」


「蒼!!」


1週間ほどしかなたと一緒にいないが、彼女には色々と楽しませてもらった

「蒼。悪の道って楽しいね。上手く行ってる間は」

「そうですか」

その恩を返したい。そんな気持ちで私は彼女の傍に居続けたい

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