第45話ヴァンパイアクイーン
誤字脱字、矛盾点などがございましたら教えて頂けると幸いです
「わ、私が負ける?」
「ハァーーーーーーーー、、、あっつ」
大きく息を吐くと熱風かと思うほどに熱い息が出る
「火を使う奴と戦うのはこれだから嫌なんだよ」
「わ、私はヴァンパアクイーンだ。クイーンなんだよ」
「だからなに?こっちお前と5時間以上戦って腹減ってんだよ。早くこの結界解け」
ガンガンと女を囲っている結界を叩く
「はぁーーーーーーー、居合抜刀術」
「!!」
「装甲破り」
刀を抜刀し、下から上に、そしてまた下に最後に上へと斬る
Nみたいに刀を振るい。結界を破壊する
「やめて!近づかないで!」
腰を抜かした女が身の丈に合わぬ剣を振り回す
「魔法使いが剣使う意味ってあるのか?」
「キャ!」
剣を掴み、女を引っ張り、自身に近づける
「生きたいか?」
「え?」
「生きたいか?死にたくないか?」
「い、生きたい!!」
「じゃあこれ使え」
転移石を手渡す
「転移石?」
「使え。5秒待ってやる」
刀を上に構えながら言った瞬間、女が消えた
「・・・速いな」
「ジル!」
「なんだ?死にぞこない」
地面に倒れている男に近づいて行く
「血をくれ」
「またか。ポーション飲めよ」
男に対して腕を差し出す
(さてさて、、現世に戻る前にあいつはどのぐらい強くなるかな?)
ーーーーーーーーーーーーーー
「が!」
背中を殴打する
「こ、ここは」
暖かい光、綺麗に生い茂っている草木、綺麗な青空
「・・・」
気分が頗る悪い。故郷と環境が違い過ぎる
「ウ!吐きそう、、」
「そっち行った!そっち行った!」
女性らしき声が聞こえてくる
「・・・血を吸えるかな?」
よろよろと立ち上がる。あの男に傷つけられた体は未だに回復する様子を見せない
「いた!」
銀色のスライムが私の顔にぶつかった
「ちょっと失礼!」
私の顔面スレスレに刃物が通る
「うちのスライムが失礼しました」
「・・・ウサギ?」
もふもふしていそうな髪の毛をした少女が目の前にいる
「大丈夫ですか?傷だらけですけど」
「え?」
傷はそこまで深くなかったはずと思いながら、腕を見ると
ドロっとした血が体から流れ、身体中から血が吹き出し始める
「な!なんで!痛い!痛い!」
「・・・」
少女は赤色の液体を取り出すと、私にかけてきた
「日陰に行きましょう。立てますか?」
「あ、ありがとう」
少女の肩を借りながら、木の陰に移動する
「あの、、あなたって吸血鬼ですか?」
「え?」
何故バレた?そのことが頭の中でぐるぐる回る
私の見た目はほとんど人間と変わらない。だから吸血鬼かどうかなんて
分からないはずだ。待て、ここは恐らく人間界だ。吸血鬼は敵として認知されている
「逃げなくて大丈夫ですよ。危害は加えませんし」
「・・・」
「日に当たった時、あなたの肌が焼き爛れてたんですよ」
「焼き爛れる?」
日に当たって焼けるなんてことは無かった
「不思議なら手を日に当てたらいいんじゃ?」
「・・・」
少女の言い分に従い、手を日の元に晒すと
「ッ!!」
手が見事に焼けた
「・・・」
「ウ、うぅぅぅ」
涙が出てくる。住処を追いだされ、小さな少女に助けられる
何故か日でも焼けるようになる
私のプライドと尊厳はズタズタだ
「・・・」
(吸血鬼って日で焼けるんだ、、、種族選択で選ばなくて良かった~)




