9 チャリティー
イギリス人はチャリティー(charity=慈善活動)が好きです。HIGH STREETには、たいてい何軒かチャリティーショップが並んでいます。たとえば、RSPCA(The Royal Society For the Prevention of Cruelty to Animals),The Salvation Army=救世軍 などの店が軒を連ね、そこでは、古着や不用品を売って、得たお金でそのような活動を行うのです。
さて、今日はちょっと変わったチャリティーについて、お話しします。
●[その1]ウォーキング
私がいた町では、わけもなく10マイル(≒16km)歩く、というチャリティーをやっていました。
まず、集合場所に集まります。そこで、いくらかお金を払って決められたコースを歩くのです。そのコースは ひたすら何もない田園地帯で、草ぼうぼう、どでかい牛が近くでむしゃむしゃ草を食べているのが見える(あまりにも近すぎて怖い!)、というような場所です。
特に景色がきれいなわけではありません。道はどろどろだったり、すごく狭かったりします。極めつけは、牛の糞のにおいがまともに迫ってきます。そして、10マイル!!歩き終えると、ぐったり疲れています。
私はホストマザーに勧められてこのウォーキングに参加したのですが、正直「お金を払ってまで、こんなわけわからん道をなんで歩かなければならないの~~~!!!」と思いました。日本だったら普通、そういう遊歩道なんかは、紅葉だとか桜並木がきれいとかいう利点があるはずですよね。
「普通の募金活動ではいけないのだろうか・・・?」
今でも残る疑問です。
●[その2]花火大会
これも、ホストマザーに言われて参加したチャリティーです。
花火大会と言えば、日本では観覧席を取らない限りはお金がかからないですよね?
びっくりしたのは、この花火大会、入り口のところで、子供1ポンド(当時は1ポンド≒200円)、大人2ポンドも払うのです。 花火大会になぜお金?? (但し、私は21歳だったにも関わらず、子供と間違われて1ポンドですんだ (*^_^*))
入るとそこは、ガラーンとした農場の一角でした。
「さーて、花火を打ち上げるよ~!!!」みんな興奮です。
パーン!!!!
しょぼい・・・・・・・・・・m(__)m
しょぼすぎる・・・・・・
家庭用打ち上げ花火のほうがまし・・・・・・
私たち外国人は唖然として、立ちすくむしかありませんでした。
「おい!お金をこれだけ払わせて、これかよ!!」
まあ、チャリティーだから仕方ないそうです。