表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/11

5 日本語の不思議

留学中に感じたことですが、日本の文字って随分面白く見えるらしいです。

留学生同士やホストファミリーとの会話の中で、日本語が話題に上ることがあります。

スペイン人とイタリア人の留学生とホストマザーとそういう話になりました。


友達「日本語の文字は何文字あるの?」

と聞かれます。

さて、何文字あるでしょう?

ひらがなで大体50文字、カタカナで大体50文字。ここまではよいのです。

私「日本では、日本固有の文字ひらがなカタカナと中国文字(漢字)を使うんだよ」

と返事をします。そして、

私「日本固有の文字は大体100文字で・・・・」

と言っただけで、

友達「へえー!100も!!」

私「うん。それで、中国文字は・・・・・」


さていくつかわかります?

って、わかりませんよね。人によっても違うし・・・。


私「めちゃくちゃいっぱいあるのよ。1万以上。私も全部わかるわけじゃない」

「1万以上」という言葉を聞くと、みんな目を倍ぐらいの大きさにしてびっくりします。

友達「1万!!!! そんなに覚えないと日本語ってわからないの?」

私「1万も覚えなくていいよ。私も知っているのは5千とかそれぐらい。でも基本的なのは知らないと難しいかも・・・」

友達「基本でどれぐらい?」

私「500ぐらいかなあ・・・・」

相手「500!!!!!!」「IMPOSSIBLE!!!!」


そりゃそうね。彼女たちは高々30ぐらいの文字しか知らないんだから、そんなに文字を覚えることは信じがたいのでしょう。


そして、彼女たちは私が日本の友達に手紙を書いているのを面白そうにみつめます。


友達「わあー、全然わかんない!」

友達「これなんか『魚の骨』 みたいね」


友達が指差したのは、

「新聞」

の文字。

「新」の左側が食べた魚の残骸のように見えたらしいです。


ひらがなについても質問されました。

「た」と「だ」の違い。

友達「(「だ」を指さして)この文字の『``』 をとるとどうなるの?」

私「『た』(TA)になるよ」

友達「じゃあ、この『``』のうちの『`』をとるとどうなるの?」

私「・・・・・・・(^_^メ)。意味なさないからそういうことはしないのよ」

友達「ふう~~~~~ん」


また、主要な文字が3種類あることについて。

友達「新聞は(ひらがな、カタカナ、漢字のうち)どの文字で書いてあるの?」

私「全部使ってるよ」

友達「え!じゃあ、同じことが3回書いてあるわけ?!」

私「(爆笑!!!!!!)!!!!!」


そんなことしたら、新聞の厚みが3倍になってしまう・・・・・(^_^メ)


私「3種類を混ぜて書いているのよ」

友達「なんで、日本なのに中国の文字使うの?日本の文字だけで書いたらいいじゃない」


・・・・・・なんか、外国の人の質問ってすごく素朴なんだけど、答えるのが難しい。

私「・・・・・(返答につまる)。漢字使わないと、読みにくいのよ。」

友達「どうして?」

どうしてって言われても読みにくいから読みにくいのよ!!!

私「うーん・・・・・・日本語は英語と違って単語と単語の間にスペースがないからかなあ・・・・」


あと、別の人は難しい漢字を見てびっくりし、

「この文字書くのに、何秒かかるの?ものすごく時間がかかるんじゃない」

と聞いてきました。試しにわざわざ時間を計って書いてみると、そう時間もかからないので「そんなもんか」と納得してくれました。


西洋人から見た日本の文字。

私にとってもかなり興味深かったです。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ