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プロローグ
毎日、残業残業残業ー。
残業漬けの毎日。
気力だけでなんとか三十路までは持ちこたえたけれど。
もう、身も心も限界値をとっくに超えている。
まず、足が動かなくなった。
次第に体全体がゆっくりと動かなくなる。
今目を開けているのか、閉めているのかもわからない。
身体中の感覚がなくなっていく。
そして、徐々に目の前が真っ暗にフェードアウトしていく。
ああ・・・。
そうか。
もう、終わりなのだ。
これが、人生の終わりなのだと悟ると同時に意識もなくなった。