プロローグ
聖女第二弾です。「ジャンルが違う」「誰かとお話しが被ってる」などの情報がありましたら、ご一報くだるようお願いいたします。
チリーン チリーン カンッ!
チリーン チリーン カンッ!
あぁ……どこかで聞いた音がする。
どこだったろう。懐かしい………そうだ……故郷でだ……。
故郷の祖父の葬式で……そう、村の姉ちゃ達が葬式で、唄うような念仏をあげて……その拍子をとって鳴らす聖鐘とカネの音だ……。
帰れる……やっとかえれる………。
*****
魔力の奔流が収まり、魔法陣の中に一人の小柄な人間が現れた。
「成功だ!!」
「勇者か?聖女か?」
「聖女だ!聖女様だっ!」
謁見の間に集った聖職者・国の重鎮達は色めき立った。
25年ぶりの聖女召喚である。失敗する時もあった為、成功の成否が政局を左右していた。
狂喜する者。落胆を隠しつつ喜ぶ表情を見せる者。様々であった。
興奮も冷めやらぬ群衆を押しのけ、大司教が召喚された少女の手を引いて王と王妃の御前に連れ出した。
「初めまして、聖女よ。
予はアラルコンの王・カノープス。この世に憂いをもたらす魔物を打ちはらい、世界を救ってほしい。」
「ーーーーー断る。」
聖女の瞳は国王をひたりと見据え、揺るがなかった。
一瞬、聖女が何を言ったのか誰も理解できなかった。