第32話 子守終了なのじゃ!
すみません短いです
キリが良かったからつい……
仕事を終えた子供たちの親が迎えに来ている夕暮れ時の教会。次々と帰っていく子供たちにバイバイと手を振る幼女と神父。ルルとギルである。
「またのう!次はわしが勝つからのう!」
「おねえちゃんまたねえ」
「次も俺っちが勝つし!」
「ならば次は隠れ鬼で勝負じゃよ!」
一仕事終えたというよりはよく遊んだと満足しているように見えるのは間違いではないだろう。子供同士ニコニコと今度は何をして遊ぼうかと別れの言葉も途中に次回の約束をする。
ルルの頭を撫でながら静かに微笑んでそれを眺めていたギルは、お別れがすんだのを確認して声をかける。
「それで、今日のお仕事はどうでしたか?」
「うむ!我ながらよく出来たと思うぞ!完璧なお姉さんっぷりだったじゃろ!」
「ええ、そうですね。良くできていたと思います。シスターも良いものでしょう?」
「そうじゃのう!子供たちは可愛いしのう!天職かもしれんのう!」
「それは良かった」
ルルが満足しているのを見て安心するギル。
出来ればこのままシスターを目指してくれればずっと面倒を見てあげられるのだけれど、この子の心は未だ冒険者に捕らわれている。それが悪いというわけではないけれど、選択肢を自ら狭めているのはやはりもったいないと一人の大人として感じている。
今の時代、12歳を超えれば成人として仕事につき結婚も許される。ルルはまだ6歳、今まで生きた倍の年月だけ猶予がある、今はいろいろな選択肢を提示して将来を考えさせてあげようという親心だった。
「ルル!」
ゆったりとした空気が流れ、手を繋ぎながら教会へ向かい、さて晩御飯の支度でもと思ったところで聞きなれない声が響く。
名前を呼ばれたルルはいったいなぁにと振り向くと顔を輝かせる。
「ばっちゃ!」
着流しの美丈夫が立っていた。
「ばっちゃ?」
神父は首を傾げた。




