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第17話 激突!巨大熊!なのじゃ!

森の木々をかき分けて出てきたものはいったい何なのか!

激突巨大熊!はじまります!

「グルァァァアア」


「熊かよ!」


 飛び出してきた影の正体は体の前面にいくつもの切り傷を負った5メートルを超える巨大な熊であった。 厚い毛皮に異常に発達した筋肉、腕はグリンドの胴体よりなお太く、爪は指の先からショートソードが生えているかのよう、口はルル程度なら丸呑みできる大きさだ。

 その威容は対峙したものに確実な死を連想させるに足るものだった。


 巨大熊はひどく興奮しており、グリンド達を視野に入れるや否や吠えたてながら突進して来た。


「ゴッフオゴフォォオオ」


 だがグリンドは焦りもせず、体の大半をかばう事の出来る盾を地面に突き刺し、己の倍以上の体躯を持つ熊を相手に正面から迎え撃つ。


ズドォンッ──!!


 巨大な筋肉の塊が猛烈な勢いで盾を構えたグリンドにぶち当たり、およそ生物が出せるとは思えない轟音を響かせる。だがそれでもグリンドは押されはしたが、巨大熊の突進を受け止めることに成功していた。


「魔力は!?」


「≪魔力感知≫!……ありません!」


「そりゃよかった!っと!」


 ロクはカラに確認しながら、グリンドが作った好機を無駄にすることなく、己の身長程ある両手剣を全力で斬りつける。


「ゴォッフアアアアアア」


 だが分厚い毛皮と筋肉でできた天然の鎧に阻まれ斬ることは叶わず、叩くだけに終わる。むしろ怒りを煽る結果となる。巨大熊が攻撃してきたロクに向かって右手を振り上げると、


「どこ見てんだ!てめぇの相手は俺だろうがよぉ!」


 盾を地面から引っこ抜いたグリンドが、全力のシールドバッシュを巨大熊の顔面にぶち当てる。鼻面に当たったのが効いたのか両手で顔を負いながら一歩下がる巨大熊。それを逃さず体勢を崩した熊にグリンドが盾を押し付ける。


「カラァ!」


「≪肉体強化≫!!全力です!」


「どっせい、やぁぁあああああ!」


 連携を取れるよう、そして万が一自爆をする事が無いように抑えめにかけていた強化魔法。それをこの瞬間に全力投射する。結果グリンドが巨大熊をじりじりと抑え込む。


「セィッ!ヤッ!ソォイッ!」


 再度両手剣を振り回しロクが巨大熊の背後から連続で斬りつける。今度はカラの全力強化がかかっているため、ゴスッゴスッと鉄の塊を硬い物体に殴りつけるような音が響き、巨大熊に傷を負わせることに成功する。


「ゴアアアアアアアアアアアアアア!」


 たまらず身をよじりながら下がる巨大熊。やたらめったらに手を振り回しグリンドとロクを遠ざける。


「やっちまえカズ!」


「≪炎の大砲≫ぉぉぉおおおお!!」


 これまで魔力を練り、魔法の用意をしていたカズがここぞとばかりに魔法を撃ちこむ。


ズッドォォオオンッ──!


 最初の巨大熊との激突以上の音が森に響き渡る。


「ォォォ……ォオオ……オォォン……」


 肉と毛の焦げた嫌な臭いが立ち上り、ドシンッと地響きを上げてゆっくりと巨大熊が倒れる。

 勝利であった。


 なおルルは見てるだけで終わった。

戦闘じっくり長く書くはずが一話で終わってしまった件

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