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第16話 戦闘準備なのじゃ!

申し訳ありません、カラの言葉遣いがギルと被っていたため、言葉遣いをさかのぼって若干変更しました。

 満場一致マイナス一人で依頼を諦め帰還することにした5人。行き同様カラがルルの手を引き、それを残りの3人が先導する形で森の中を戻る。明確な証拠はないが森の中に変化があると見定めた緑の手は、行きよりも慎重に辺りをうかがいながら進む。

 そんな中、空気を読まずに不満げに語りかける幼女が一人。


「もー!冒険者ってもっと異常があればわれさきに突っ込むもんかと思うとったんじゃがのう!」


「はは、一部にはそういうのもいるけど、まずいないね」


「一部だけ?なんでじゃ?」


「それはもちろん真っ先に死ぬからだよ。ロクな情報もなしに突っ込むだなんて、目を閉じて崖沿いを走るようなものだね」


「なるほどのう!落ちても飛んでける一部だけの特権なのじゃな!」


「んんー?そういう解釈もあるのかなー?」


「なんじゃ、違うのかや?」


 異常事態であるにもかかわらず和やかな空気で話をする二人。無駄に恐怖を煽り動きを硬くさせるよりは、何があっても動けるよう自然体でいさせた方が良いと判断したための処置である。


 そこに先行していた三人が戻ってきた。本来であれば集合するタイミングではないため、異常があったのかとカラは身構える。ちなみにルルはそれに気付かずニコニコと「おかえりなさい」と言って迎えている。


「何かいた?」


「何かはわからんが、何か来てるのは確かだな」


「出来れば戦いたくねぇところなんだけどなぁ」


「強化を頼む」


「はい、≪肉体強化≫」


 詳しいことが何もわからない現状、出来ることを最大限行うための準備にかかる緑の手。カラが魔法を唱えると全員の肉体が薄く発光する。その様を見て何もせずに帰るだけとはならなさそうだとルルがはしゃぐ。


「戦闘じゃな!いつでもやれるぞ!」


「すまねえが嬢ちゃんは下がっててくれや」


「なんじゃと!」


「ごめんねルルちゃん、ちょっと僕を守って欲しいんだ。僕はほら、戦闘はからきしだからさ」


「なるほど!あれじゃな!グリンドが言ってた盾役じゃな!カラの守りは任せよ!」


 戦闘の予感に興奮し、さっそく前に出ようとするルルをグリンドが制し、カラが役目を与えて説得する。ルルは簡単に丸め込まれて後方に収まったが、実際はカラではなくルルを守るための布陣であることは言うまでもない。


「いつでもくるがよいぞ!カラはわしが守る!」


「頼りにしてるよ」


 それに気付かないルルは足を広げ腰を落し、両手を上下に広げ天地上下の構えをとる。その可愛くも勇ましい様を見て、いざとなったら放り投げてでもルルを逃がす覚悟を決めるカラ。


「くるぞ!」


 そして迎え撃つ態勢を整えた緑の手に、森の木々をかき分けて影が一つ飛び出してくる。

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