表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
陶芸部の日常  作者: もち
日常の終わり
5/33

〈5〉


「しぶといですわね、まーちゃん…」


漂う煙の中から現れたのは傷一つ無い真野。

手にするのは、大きな盾。


「ごめんね、時間とかないし。戦力を削ぐ理由もない。」



真野は冷たく言い放つと、またもやいつの間にか姿を変えた件の剣を頭上に掲げる。

するとその剣先は、淡い水色の光を帯び始めた。



「おやすみなさい、メリー」

「なにを…?」



メリーが武器を構え警戒した瞬間、辺りは優しい光に包まれた。




━━━━━━━━━━━━━━━━━



「ただいま」


玄関から真野の声がした。

それだけでひどく安心したのは何故だろうか。


目の前の男は、相変わらず何を考えているのかわからない。表情はすべて、その手入れのされていないボサボサの白髪に包まれている。


フードさんが待ちかねたようにケーキを迎えに行く。僕も食べたい。



「なにこれ〜、ぐちゃぐちゃじゃん」

「いやごめん、メリーがさ」


そんな会話をしながら、姉妹は居間に入ってきた。


「まのたん、おかえり〜」

「ただいま牛乳」


ジャージに挨拶し、真野はさとしの隣りに座った。

相変わらず、疲れた様子がない。


「さとし、落ち着いた?」

「いや……はい。」


この空間で落ち着くも何もないのだが。


「牛乳には、なにか話してもらった?」


「これ、貰いました…」


さとしは、手元の冊子をぺらぺらと真野に見せた。




真野達の居住空間である屋敷についたさとしは、居間でジャージに迎えられ、めんどくさいからこれ読んで、の一言と共に、ホチキスで止められた、『まにゅある』を手渡された。


そこには、およそ想像もつかない、この世界の仕組みが記されていた。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ