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陶芸部の日常  作者: もち
日常の終わり
4/33

〈4〉



家の前に見知った人影があるのを見て、真野は、肩を落とした。


「メリー、何の用?」


声をかけると彼女はぎりりとぎこちなく顔を向けた。目には光がない。



「あらまーちゃん奇遇ですわね御機嫌よう、」


これはなるほど、本当に怒っているようだ。先程さとしを助けるために、適当にあしらったのが悪かったのだろうか。


「あ、私、ケーキあるし、戦闘は避けたいんだけど」


声など耳に入っていない様子で、メリーはふらふらと真野に近づく。その姿に狂気を感じないものなどいないだろう。


「…さっきの、誰ですの…。私よりも…私と刃を交えるよりも重要な様子でしたが…」



相手が獲物を手にしているのを見、真野も愛剣を構えた。


「許しませんことよ」


ぎこりと微笑み、メリーはバズーカを一閃した。

その細い腕のどこにそんな力があるのか、巨大なバズーカを彼女は時に鈍器のように扱う。その腕さばきは確かなもので、当たればひとたまりもない。

さらに、その威力を物語るように、ひと振りの後には凄まじい衝撃波が巻き起こる。



「…家、壊すきなの?」


むっとした様子で、真野は相手の懐に飛び込む。自在に姿を変えられる真野の黒い剣は、今は短剣サイズになっている。


バズーカを握る手を目掛けて振るった剣だったが、銃口が瞬時に真野を捉えたため、軽やかに距離を取る。


「……どうして本気を出してくださらないの私はこんなにもこんなにも…」


はっとした次の瞬間


「本気だというのにぃぃぃぃ!!!」


ズーーンという重低音が辺りに響き渡り、凄まじい一撃が繰り出されたのだった。



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