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ラノベ編集さんと僕  作者: 赤崎優
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編集さんと文化祭

 先日編集さんと一緒にアニメを見ていました。アニメの中では少年少女が文化祭をしています。クラスで打模擬店をやっています。とても楽しそうです。青春を謳歌していました。編集さんは言います。


「高校時代文化祭でどんなことやってましたか?」


 編集さんは自身が模擬店でクレープを作りそれなりに他校の生徒に売ったという話をしてくれました。軽いリア充臭がしましたが僕の鼻は詰まっていたことにします。


 僕の番です。


 僕の高校での文化祭は模擬店など食べ物を扱うのは基本禁止でした。衛生的な問題から学校側が嫌がったのでしょう。唯一家庭科部がクッキーを販売するのを許可されていました。合法的に女子高生の手作りの食べ物が買えるのは家庭科部だけでした。すみません表現を間違えました。もっと言えばお金を扱えるのは家庭科部だけでした。合法的にお金で買えるのは家庭科部の女の子だけでした。すみません、また表現を間違えました。つまるところ他の生徒や部活は教室企画や劇などをするしかありませんでした。


 劇はまだいいです。高校生らしいパロディネタや内輪ネタで盛り上がったと聞きます。伝聞です。


 教室企画と言うと聞こえはいいですが、最初の想定は何処へやら。出来上がるのは学校の廃材でできたしょぼいピタゴラスイッチです。ダンボール神です。家が商店やってる奴は皇帝です。「おい、ダンボール持ってきたぞ」「うぇーい!」教室が騒ぎます。「これでなんか作れる!」もう小学生です。それは高校生というある程度の知性を備えていてもおかしくない存在からはかけ離れたものでした。


 文化祭当日は閑古鳥が鳴く教室のできあがりです。廃材を再利用しました。という謎のエコやった感に包まれます。翌日には焼却炉行きです。他校の生徒なんて見に来ていたのでしょうか。そんな文化祭です。実に文化的です。


 それを聞いた編集さんは言います。


「今度一緒に学園祭回りましょうと」


 もしかしたら学園モノが書けるかもしれません。

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