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ラノベ編集さんと僕  作者: 赤崎優
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編集さんとゲーム

 僕の編集さんはものすごく優しい方です。これは言わされているわけではありません。


 先日も僕が一人でゲームをやっていると『あ、そのゲーム私もやってるんですよ! 一緒に協力プレイしましょ』と言ってくれました。その後も対戦ゲームをやったり一緒にレベル上げをしたりしました。いつもは仕事の話ばかりですが編集さんと遊ぶのも意外と面白いと思い始めました。



 ある時打ち合わせをしていると、僕と編集さんは同じソーシャルゲームにハマっていることが判明しました。


 それから僕と彼は同じギルドに入り共に戦いました。それからゲーム内イベントでギルド同士の戦いが始まりました。ギルド内の雰囲気は高まってきました。それは僕も同じでした。編集さんも同じでしょう。僕らは勝利を目指さなければならないのです。


 そして初戦が始まりました。みるみるポイントを奪われていきます。下調べでは初戦の相手はそれほど強くなく僕らのギルドの勝利は目に見えていました。その時相手のプレイヤーの名前が表示されました。……編集さんでした。セルゲ枠など無縁の私たちでしたが、どうやら初戦直前にギルドを移籍したようです。彼はガンガン殴ってきます。思いっきりチャージして薬をキメてハピハピしている模様です。どんどんポイント差が離れていきます。どうやっても追いつけません。そのまま初戦は惨敗し、ウチのギルドの主戦メンバーはどんどん抜けていきました。お通夜状態の掲示板は寂れた商店街のようでした。


 その後編集さんのアカウントからコメントをいただきました。『私と一緒にまったりプロを作りませんか?』僕はそれに従います。いまは二人でまったりとプレイをしています。とても平和的です。


 しかし、編集さんは僕がもう一つソーシャルゲームで遊んでいることを知りません。知られていないので自由に時間を注ぎ込んでいます。



 先程編集さんからメールが来ました。件名は『プロット締め切りの件』本文には『ほ?』


 どうやら僕はしばらくプロデュースできないようです。

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