〈風車の章〉あらすじー2
風に守られた隠れ里、千久楽。入らずの森に足を踏み入れた深鳥は、空間のゆらぎを抜けて、千久楽の過去の場所である〈庭〉へと引き込まれる。そこでかつて夢の中で出逢った少年・快晴と再会する。
舞の後継である快晴に選ばれ、女手として祭で舞うことになった深鳥。
だが女手が身に付ける勾玉〈形代〉をめぐり、代役だった然青の反発や、前舞手の那由他の介入を受ける。
那由他は風読みの力で千久楽の終わりを予見し、快晴が〈最後の後継〉となるだろうことを告げる。
「自分で最後なら、なぜ深鳥を選んだのか」……その答えを、快晴はしばらく見いだせずにいた。
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快晴のそっけない言動に最初はとまどうものの、次第に打ち解けてゆく深鳥。
ある日、快晴にテスト範囲を教えてくれるよう頼むと、案内されたのは〈化石の森〉。それは鍾乳洞内の鉱物化した森で、今も千久楽の地下で眠っているという。
突然の豪雨で、洞内が満水になることを恐れ、急いで鍾乳洞を出る二人。大木の下で雨宿りをしながら、深鳥は快晴の紡ぐ不思議な宇宙の話に耳を傾ける。
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七夕の夜のイベント、歌垣に突然現れたのは、入らずの森に棲むという風の神。
神が深鳥に触れようとするのを阻む快晴だったが、その瞬間、脳裏に蘇ったのは、幼い頃に風の神と対面した時の記憶だった。
やがて神は姿を消し、残された快晴と深鳥は互いに名を交わし、二人の絆は深くなるのだった。




