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嗚呼、またいるのか||…。嬉しいよ

〈嗚呼…。3度目というには中々に新鮮味の無い再会だよ〉


「ロード…、やっぱりまた逢えた」


そう言ったのは目の前の少年で


青銀髪がサラサラとその人物の動きに合わせて揺れる……。相変わらず美形だ。今は10歳にも満たない所為かまだ少女にも見える可愛さだが青年期に入れば上品そうな美青年に成長するだろう。今までと変わらないならば…だが。



『珍しい顔でもないだろうに…。』


呆れたように返事を返すも、嬉しさの滲む自身の声


それも仕方ない。


死によって永遠に齎される別れが何度と覆され、私達2人は前世の記憶のあるまま顔を合わせた……―――腐っても切れない縁は今回の生も続くみたい。




互いの馴れ初めを語るのは後回し。4度顔を合わせた3度目の転生での再会はこんな始まりだった



秘密を共有する特別な存在。恐らく、互いにそう



…で


それより今は互いの片親がいるこの場を違和感なく切り抜ける事が問題で…、目配せした先で水色といった方が近い少年の瞳と視線が交わる


幼い我らは仕事場の同僚である親と共に顔を合わせた状況


ちなみに自分は研究員である母親に連れられて、児童らしく魔導局の研究所内に興味を示しながら好き勝手…いや無邪気に歩いている



「え、っと、二人は知り合いだったみたいだね…」


「そのようね」


レベロの今回のお父さんとこちらの今回のお母さんが顔を見合わせた。二人に漂う空気はそれなりに会話を交わす同僚そのものだ



「何処で会ったのかな?レベロ」


「3日前に廊下でだよ、父さん」


サラリと嘘をついたな、とレベロの後ろ頭を見ながら私は隣りの母へと顔を向け、珍しく笑顔で「一緒に遊んだんだよ!」と偽りなく……いや事実は偽りだが感情は偽りなく嬉しそうに答える。


…。


天使のように可愛い筈だ


しかしお母さんはこの前私が魔法の実験をしようと(カエル)に針を刺して貼り付けにしているのを発見した時のように引きつった顔をしていた。


大丈夫、レベロは蛙のように貼り付けにはしないよ。何より報復が恐かったり……||


初めて会った時こいつは金持ちの腹黒い跡取りエリート坊ちゃんだった


忘れた頃に一気に人を窮地に追い込んでくれる…


∑υ


このままじゃ前前前世の記憶の回想で一日が終わってしまうからパスで。






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