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第14話 陰陽師は宝くじを買う

 家に帰ると通販の荷物が届いてた。

 早速オニキスと紫水晶と天眼石にスキルを掛ける。


 チャンネル登録者数と、再生回数をチェックする。

 チャンネル登録者数は248。

 狐窓の再生回数は2万2千、ほとんど増えてない。


 除霊動画の再生回数は3万4千。

 健闘している方だろう。


 さてと、真中ふびとの時間だ。

 サングラスとマスクを付けて家を出る。


 幸運のオニキスの威力はどうだろうか。

 宝くじ売り場でスクラッチくじを買うことにした。


 映像を撮り始める。


「カタログスペック100%。オン・ソラサバタエイ・ソワカ」


 弁財天の真言を唱えた。


「スクラッチくじ10枚、下さい」

「素敵な声ね。あなたなら当たりそう」


 1枚目を削り始める。

 このマークだと200円、末等の当たりだ。

 これは10枚買えば必ず一枚含まれている。


 次に行こう。

 おっ、このマークは?

 ピシっと音がする。

 音の発生源を探すとオニキスの一つにひびが入っていた。


 スクラッチを削るのを再開すると、ひびの入ったオニキスは割れていた。

 スクラッチは2等の5万円だ。

 この売り場は5万円まで受取れるらしい。

 スクラッチを撮影した後に、5万円を受取る動画を撮影した。


「カタログスペック100%。オン・ソラサバタエイ・ソワカ」


 次のスクラッチを削り始めると、破壊音と共に持っていたオニキス9個が全て粉々になった。

 何が起こったのかは分かる。

 スクラッチくじを削り終わると、1等100万円が当たってた。


 おー、オニキスと弁財天の真言は効果ありだな。

 100万円の換金は売り場でできないので家に持って帰ることにした。


 残りのくじは全部外れだった。

 オニキスが無いのでこの結果は当たり前だろう。

 真言も唱えなかったしな。


 何とか大黒字になった。

 100万円の換金は親の承諾がいるらしい。

 あとで何とかしよう。


 撮った動画を事務所に送る。

 加工した動画ができ上がるはずだ。


 スマホが着信メロディを奏でる。

 画面をみてみると、御花畑(おはなばたけ)からだった。


『何だ?』

『いい声ね。愛していると言ってみて』


 ふびとの声から切り替えてなかった。


『急用か? 色々と忙しいんだ』

『あのヤクザから電話があったわ。あなたに会いたいのだって』

『懲りない奴らだな。今度は拳銃を持ってくるかな』

『そういう感じじゃなかったと思う。あの水はまだあるのかって、しつこく聞いてきただけだから』


 やっぱり、あの水、ネクターポーションに目を付けたか。


『分かった。電話番号を教えろ。俺からヤクザに掛けてみる』


 電話番号がショートメールで送られてきた。

 その番号に掛ける。


『誰じゃい』

『真中ふびとだよ』

『これはふびと先生でしたか。あの水はまだありますでしょうか。1本1千万円だそうと思います。譲っては頂けませんか』

『とりあえず話を聞きたい。そうだな場所は』


 普通の喫茶店を指名した。

 事態がよく分からないので、会って話を聞くことにしたのだ。


 電話が掛かってきた。

 御花畑(おはなばたけ)からだった。


『私も取引現場に行くわよ。良美も行くって』


 あのヤクザ、御花畑(おはなばたけ)にも取引のことを電話で報せたらしい。


『仕方ない。荒事にはならないと思うが用心しろよ』

『ええ』


 待ち合わせの喫茶店に行くと、喫茶店の前で御花畑(おはなばたけ)小前田(おまえだ)が待っていた。


「ヤクザはもう来ている」

「なんか映画みたいね」


「待たすのもなんだ。入ろう」


 ヤクザは女連れで来ていた。

 カモフラージュという奴かな。

 それとも荒事じゃないよアピールか。


「先生、良く来てくれました」

「あの水は癌でも治ったか?」

「それは試してませんが、心が洗い流されるんです。わしら、おおやけになってない罪を警察に全部ゲロしました」


 俺はにやりと笑った。

 してやったりの気分だ。


 現世の罪を洗い流すという一文はこう作用するのか。

 警察に自首するとはな。


 こんなに上手くことが進むと思わなかった。

 たぶんパワーストーンのおかげもあるんだろう。


「ちょっと、自首したんなら、ここにはいないはずよ」


 御花畑(おはなばたけ)が矛盾点を突っ込んだ。


「お恥ずかしい話ですが、わしのはどれも起訴猶予や不起訴や在宅起訴になりそうなんですわ。罪のほとんどが喧嘩みたいなもんで」


「ネクターポーションを欲しいんだったな」

「ええ、数滴水に混ぜて飲みゃあ、ヤクなんかより爽快ですわ。顧客がみんなあれに依存しとります」


 うわぁ、まさかの麻薬扱い。

 たしかに飲むと爽快だけどな。

 生まれ変われるって書いてあるからその通りなんだろな。

 さてどうしたものか。


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