魔王ザンダカ リボ払いの罠
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勇者は荒い息を吐きながら、愛剣『ツキヅキ・サンマン』を杖にして立ち上がろうとしていた。
「はぁ……はぁ……。これだけ……叩き込んだんだ……。」
勇者の記憶が正しければ、この33ターンの間、休むことなく攻撃を続けた。
一撃3万イエーンの重い攻撃を33回。
合計で99万イエーン分のダメージを与えたはずだ。
魔王の最大HPは100万。
理論上、魔王は瀕死、あるいは消滅しているはずだった。
しかし、土煙が晴れた先で、魔王は不敵に笑っていた。
その頭上に浮かぶHPバーを見た瞬間、勇者の顔から血の気が引いた。
魔王HP: 残り 368,000
「な……!?」
勇者は絶句した。
「バカな……! 99万も攻撃したんだぞ!? なぜまだ3割以上も残っているんだ!! 俺の攻撃はどこへ消えた!?」
魔王は低い声で嘲笑う。
「ククク……勇者よ。貴様の攻撃は、我が張り巡らせた『ネンリ・ジュウゴパー』という利息結界に阻まれていたのだ」
魔王が指を鳴らすと、空間にログが表示される。
【ログ:勇者の攻撃!】
勇者は30,000のダメージを与えようとした!
しかし、利息バリアが12,500のダメージを無効化した!(1ターン目)
魔王本体へのダメージは17,500のみ!
【ログ:33ターン目の現状】
勇者の累積攻撃額(支払総額):990,000 イエーン
利息バリアが無効化した総額:約358,000 イエーン
魔王本体への累積ダメージ:約632,000 イエーン
「き、貴様……! 俺の力の3分の1以上を、最初から無効化していたというのか……!」
「そうだ。そして勇者よ、忘れてはいないか? 貴様は今、疲弊しきっているが、この戦いはあと25ターン続くぞ」
勇者の膝が完全に折れた。
総攻撃額は、最終的に約122万イエーンに達する計算だ。
100万の魔王を倒すために、余分に22万ものライフをドブに捨てることになろうとは。
どうする、勇者!
ご利用は計画的に。
貴重なお時間をありがとうございます。
リボ払いのご利用は計画的に。




