表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

98/499

九十八羽 ☆ リュリュエル、倒木!

「大森林フォレバストに、とってもおっきすぎる樹が倒れちゃってますね!」

「あんたのせいじゃなかったっけ!?」


「はううううぅぅぅ」

「シャオ! そんなに悲しまないで!

せめて、その悲しみを分けてもらえるといいんだけど」


「マオ様、とってもピッタリ、シャオ様にくっついてやさしいですね?」

「こんなに悲しんでるんだから、あたりまえだろ!?」


「せ〜まちゃんがプリプリですよ?」


「どうしたの? せ〜まちゃん?

へにゃっとふにゃふにゃになっちゃってる!?

せ〜まちゃん、すっごいがんばったね!

急に大きくなったから、びっくりしちゃったんだよな!

よしよしよしよし、いい子いい子♡」


「怒ってる理由が違うんじゃないかしら?」


「剣なのにやきもちな想いが重たい!

漆黒なのに真っ赤でプンプン聖魔な剣の勇者様、ここに爆誕!」

「剣なのに勇者認定ってどういうことよ!?」



「う、うう……くっ! まさかあたしがやられるなんて!?

だがしかし! 我が肉弾魔軍がやってくれたはず!

は! ……あはははははははははははは!

天宙世界樹が倒れてる! よくぞ、よくぞやってくれた!

しかし、我が魔軍の姿がほとんど見えない? どこに行った?」


「あら、あばずれ。

勘違いしないで。このめちゃくちゃは、ここにいるはちゃめちゃ天使がやらかしたのよ。

魔族魔物の軍勢なら、都合よく世界樹に押しつぶされてほぼ全滅したわ。残党も逃げたわよ」


「は? 都合よく全滅? 天使が? なんで?」

「わたしも信じられないわ」


「ま、まあいい! よくわからんが目的は果たした!

拳の! この借りは必ず返す!

さらばだ! フォーリンエンジェルゲート!」


「ふん! いつでもきなさいよ! 返り討ちにしてやるわ!

って、デモンズゲート、残したまま行っちゃったわよ!?」


「何はともあれ! 圧倒的な大勝利です!」

「大勝利ってあんたね! どうすんのよ、世界樹、倒しちゃって!?

この世界ってめちゃくちゃ、やばいんじゃないの!?」


「はうぅぅぅぅぅ」

「シャオ!? 泣かないで!? キミの涙を晴らしてあげたい!」

「マオ様…… はうぅぅぅぅぅ」

「ねえ! なんとかならないの!?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ