表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

83/495

八十三羽 ☆ リュリュエル、迷子!

「もういやだよ〜。疲れたよ〜。人に会いたいよ〜」

「てふてふが〜、いっしょ〜」


「そうだな! てふてふがいてくれるからな、さみしくはないよ。

でもな……俺は人とお話ししたいんだ! 特に女子! おっきくてもちっさくてもいい!」


「じょし〜、まおえっち〜」


「えっちじゃないよ!?

妖精郷を出発してから、たぶん2年!

この森は一体どこまで続いているんだ〜〜〜〜! だ〜、だ〜、だ〜。

だ〜れ〜かっ! 教えて〜〜〜〜〜! て〜、て〜、て〜」


………………。


「おしえて〜」

「くぅっ! 涙が止まらない!」

「あ〜、まじゅう〜」


「聖魔剣スラ〜〜〜ッシュ! よし! おどろおどろしたでかいクモを一撃!

ぐは!? 背、背骨が粉々!? 立てない!?」


「てふてふぱうだ〜」

「すっきり!

だけど、なんで前よりダメージすごくなってるんだ? シクシク」


「まじゅうのおにく〜」


がぱっ!

ベキボキ!

ガキガキ!

ゴキゴキ!

ごっきゅん!


「相変わらずの凶悪顔!

今日でもう何十体目? その小さな体で全部食べれちゃうのっておかしくない!?」

「てふてふは〜、ふ〜どふぁいた〜」


「なるほど……って、手のひらサイズの妖精が食べれる量をはるかに超えてるよね!?」


「りゅりゅ〜が〜、すきるくれた〜

たべると〜、こなこながいっぱい〜」


「そうだったんだ。てふてふがいないと天国行きだ。ありがとな!」

「てんごくいく〜? おにくおいしい〜」

「行きたくはないよ!?

いいなあ、生肉うまそうに食べて。久しぶりにリュリュエルに会いたいな〜」


「ボクの手料理はいかがですか?」

「うっわあああああああああああ!?

びっくりした! って、リュリュエルじゃないか!」


「はい! お久しぶりです、マオ様!」


「う、うわああああぁん!

久しぶりの女の子成分! リュリュエルでもうれしい〜〜〜!

リュリュエルの手料理でいいから食べたい〜〜〜!」

「今のボクは男の子ですよ?」


「え? そうなの? でもうれしい〜〜〜!」

「そんなに抱きついたら恥ずかしいですよ。男同士だとなんかアレなので女の子になっちゃいます! きゃ!

ほら、メッですよ!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ