七十二羽 ☆ リュリュエル、大公開!
「親玉さん! 絶対許さないって言いましたよね?
獣人の子どもたちにした非道の数々!
ボクが怒りの鉄拳をお見舞いしちゃいます!
みたらし団子の恨みキ〜ック! やあ!
さらに!
抹茶パフェの憎しみパ〜ンチ! えい!」
「許さないのはどっちけも!?
リュリュエルのキックもパンチも全然、効いてなさそうもな」
「ぷぅ!」
遅れて現れた隠密部隊「なんでそんなにデカくなってる!?」
「ミャウ!? いやミュウ!? どっちだ!?」
「下から丸見えになっちゃってるわよ!」
「ミャミュウの獣忍仲間もな?」
「ふぅわ! お色気レースな黒いスパッツが大公開!
大人の魅力はまったくありませんが、さすがくノ一です!」
「「余計なお世話にゃ! 見るんじゃないにゃ!!!
裏切り者の手下どもはみんなにまかせたにゃ!
ミャミュウは、悪の親玉たちをお城に届けるにゃ!
にゃっはは〜♪」」
「めちゃくちゃデカくなって、気分も上がりまくり、目立ちまくりだもな!」
「和風な街の大通りを地響きを立てて進むミャミュウ様!」
「建物を踏み進んでる!? 足元をちゃんと見るもな! 破壊するなもな〜!」
「あれれ? イケもふマッチョはおしまいですか? 元のマスコット姿になっちゃいましたね?」
「恥ずかしいこと言うなもな。メタモルケモナはつかれるもな。それにまだ気分が変もな〜。はう♡」
「「捕まえた悪者、確かに届けたにゃ!」」
「金のしゃちほこに親玉さんたち二人がぶら下げられて! まるで金、きゃっ! か〜ぜにゆられて♪ ぶ〜らぶら♪」
「なんと、小っ恥ずかしい! 秘密裏に拘束するのではなかったか!?」
「俺のみだらなムラムラなロマンが〜無念!」
「「これにて一件落着にゃ!
あーはっはっはっはっは!
あーはっはっはっはっは!」」
「城主さんや城勤めの皆さん、街の皆さんも大注目ですね!
ぺったんウルトラ巨人なお色気ゼロ獣忍勇者様、爆誕です!」
「高らかな笑い声が轟音すぎてハウリングはじめたもな!
建物が壊れて住民が気絶してくけも!?」
「「あたしたち和國の隠密部隊<闇夜に隠れる獣忍の影々>にかかれば、どんな悪党もイチコロにゃ〜〜〜!」」
隠密部隊「ふざけるな!」
「目立ちすぎもいいとこよ!」
「後始末を考えると胃が痛い!」
「もう隠密どころじゃないけも!」
「いろいろ丸見え、大公開ですね!」




