五百二十羽 ☆ リュリュエル、非常事態!
「アイアちゃん! ボクごと神鉄の牢獄に閉じ込めてください!
いますぐ早く! お願いします!」
絶望のオーラで形成される闇魔獣巨大フェンリル獣人の中心にいるアーヤ様とミノコ様!
両手と羽を広げて絶望のオーラごと二人をぎゅぎゅっと抱きしめるボク!
「あんなこと言ってるけど、どうするカース?
あれ? いないわ?
また帰っちゃったんだ。
遠くで高みの見物なんて研究者はいいよね〜」
「アイアちゃん!
楽しいガールズトークのためにもお願いします!
これが終わったらいっぱいおしゃべりしましょう!」
「女子会したい!
ほんとにしてくれる?
絶対してくれる?」
「ジェブラやサディエルも一緒でいいですか?」
「え〜。敵対勢力の駄肉魔神と駄肉女神ペアじゃん。
アイア、あの二人たっぷんで苦手なんだよね〜」
「アイアちゃんはとっても鉄分たっぷんアイアンモデル体型で素敵ですよ!」
「え? ほんと? きゃ♡
アイアってモテるかな?」
「きっとたぶん絶対モテます!」
「あんたたち、この非常事態にどんな交渉してるのよ!?」
「ふぇわ!? 絶望のオーラが吹き出してます!
(リュリュ! ワタシの闇力でも押さえきれないわ!)
く〜〜〜!
このままではボクも危険です!
他にも女子をいっぱい呼びますから!
お願いしま〜〜〜す!!!」
「ほんと! やたっ!
あいあ〜い。
鉄の神アイアネスの分体、鉄の天使アイアエルにまかせて〜。
でも絶望のオーラがとんでもないし〜。
すっごい無尽蔵感がぱないね?
これってあれじゃない?
どこかから魔のエネルギーが供給されてない?
アイアンエンジェルアイ!
妖精界や、精霊界、幽界よりもはるか深い……
世界の根源、原初の混沌、絶望の存在……
絶望って……もしかして……あの絶望!?
やばい! やばすぎだって!
ちょっとこれ女子会とか言ってる場合じゃないって〜!
ほかの神の手も借りたいとこだけど間に合わないし!
神力大大大開放!
我が発する言の葉を鉄と成せ!
我がしなやかなる鋼の心よ!
自由な意志をもって悲しき心をとらえよ!
我が神鉄の牢獄は無限なり!
いかなる想いも封ずる天牢となれ!
極大秘奥義! 神天牢アイアンヘブンズプリズン!!!」
絶望のオーラで形成される闇魔獣巨大フェンリル獣人の中心にいるアーヤ様とミノコ様!
両手と羽を広げて絶望のオーラごと二人をぎゅぎゅっと抱きしめるボク!
ボクたちを閉じ込める巨大な神力で造形された神鉄の牢獄が絶望のオーラを抑え込みます!
「リュリュエル!
リュリュエルが!
この! アイアエル!
いくらリュリュエルがそうしろって言ったからって!
神の分体のくせしてなにするのよ!」
「もな!
リュリュエルのボディが絶望のオーラに侵食されはじめてるもな!」
「ん〜〜〜?
もしかして能力を封じる聖技が効いていませんね?
なんだかとっても絶望のオーラをボクの心に感じちゃいます!」
「リュリュエル!
アイアエル! 神鉄の牢獄を解除しなさいよ!
このままじゃリュリュエルが消滅しちゃう!」
「ごめんね〜。
絶望はやばいんだよ。
解除はできないよ〜。
きっちり封じないといけないの!
ていうかさ?
抑えきれない〜〜〜!!!」
「(リュリュ! これだけ密着してれば深層まできっといけるわ! 二人の精神世界に侵入するわよ!)
……はい!
分かりました!
それでわ!
どうなるか分かりませんが!
いきますよ!
ホーリーダークネスエンジェ〜〜〜ルハック!」
意識を失って活動停止するボクとアーヤちゃんとミノコ様!
「エンジェルハック!?
もしかして……
二人の精神世界に侵入したの!?
精神攻撃に弱いくせに!
そんなことしたら戻ってこれないかもしれないじゃない!
みんな!
外部から力が加わると消滅しかねないわ!
絶対に衝撃を与えたりしないでよ!」
「もな! 分かったもな!
天使人形の攻撃から守るもな!」
ボクの隣で触れることなく寄り添うフィスエル。
「魔王ルミエルくんが暴走したときはみんなの力でなんとかできたけど、今回は無理かもって思ったのね?
だから自分を犠牲にしても、なんて考えたんじゃないんでしょうね?
わたしを一人にしないって約束したくせに。
あ。涙が……
わたしがもっと強かったら……
もう!
リュリュエルはいつもいつも!
心配ばっかりかけさせるんじゃないわよ〜〜〜!
ふん!!!」




