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二十一羽 ☆ リュリュエル、しんみり!

「それにしても、妖精女王さま、でかいですね。

一部がでかくて、なかなかのスケスケ!」

「話題を変えるな! スケスケ言うな!

でかいのはいい!」

「マオ様、そっち派なんですね!」

「全部いける派だ!」


そなたら、わらわを無視して話してばかり、とっても失礼。

こたびの働きの礼として、感謝の印を授けよう。

精神力をステータスに変換できるフェアリーリングじゃ。


「マオ様のスキル<精神力増強>にぴったりなアイテムです!」

「そうだな……痛ててて」


「てふてふちゃん、お願いします!」

「は〜い、てふてふぱうだ〜」

「すっきり快適!」


「マオ様の新たなパートナー誕生!

妖精つきの聖剣勇者様、爆誕!

てふてふちゃん、マオ様をお願いいたしま〜す!」

「は〜い、てふてふ、まおといっしょ〜。

おいしいまじゅう、たべる〜」

「魔獣の味をしめちゃったの!?

顔が怖くなるから食べるのやめない!?」


「お別れする前に、聖剣のことをお教えしないといけないですね!」

「そういえば何も聞いてなかったな?」


「この聖剣の能力は……。

一撃必殺の絶大なダメージを与えることができるんです! それと……」

「心強い! にゃんこ以外、一撃だったもんな! それと!?」


「使用者にも大ダメージを与えます!」

「心がつらい! 何それ!?」


「<聖なる力を害意ある敵に 自らの害意も自身に受ける魔剣>

略して聖剣です!」


「魔剣じゃん!!!!???

どおりでいくら強くなってもボロボロになるわけだ!?

こんな剣いらん!」


「呪われちゃってますから、手放せませんよ?

他の武器を使ったりすると、スネちゃいますから!

大事にして、もっともっと仲良くなってくださいね!」


「うそ……仲良くってなに!?」




「マオ様との冒険も、ボクはここまで……。

お別れは辛いですが、この一年楽しかったです!」


「……リュリュエル。

そうだな、お前と過ごした一年、楽しかった……。

なんてことあるか!

死んでもおかしくなかったし、ろくな飯も食えなかったし!

風呂は気持ちよかったな……。

ほんとは感謝してなくもないんだ。リュリュエル」


「マオ様……ボクしんみり。

泣いちゃいますよ?」


「お前がいなかったら俺は……………。

っていうか、いないし! どこ行った!?

感謝の言葉くらい最後まで聞け〜〜〜!」



☆次回新章!☆

☆☆☆☆☆☆☆

リュリュエルです!

お読みいただき、ありがとうございます!

ボクのこと、いいな〜って、少しでも思っていただいた方!

お星さま、い〜っぱいください!

そしたら、ボクはうれしすぎて、がんばっちゃいます!

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