表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

15/500

十五羽 ☆ リュリュエル、無責任!

「経験値カンスト、レベルMAX!

神様ダメですよ〜。勇者様のためには、これぐらいやらないと!」


どこから現れたリュリュエル!?


「勇者様、お名前は?」

「俺か? 俺はささきひろし」


「ユウ・シャニナールくんに比べると……

ちょっと残念なお名前ですね」

「残念で悪かったな!?」

「はい!」

「少しは歯に衣着せない?」

(全国のささきひろし様! ごめんなさい。てへぺろ!)


「今からあなたは魔王を倒す勇者、マオ・ウォタースゾ様に大決定です!」

「決定!?」

「このステータス画面を見てください」

「ほんとだ、マオ・ウォタースゾになってる……マオか、それもいいな!」


「前向き! マオ様! この剣を振るってください!」

「よし! やってみる!」


呆れて見ておれば、何を勝手に話を進めておる!?

ちょっと待て!

その剣、聖剣のひとふりではないか!?


「さすがマオ様、見事な剣閃!

魔王なんて一撃で倒せそうですね!」

「痛! 痛たたたたた!

体がめちゃくちゃ痛いんだけど!?」


当たり前じゃ!

レベルが上がったからといって、肉体や精神が都合よく向上するわけではない!

実経験を得て、レベルと共にステータスが上昇することで勇者として成長するのだ。

これでは紙切れのような心と体に、太陽のごとく巨大なエネルギーを宿したようなもの。

リュリュエル! めちゃくちゃなことをしおって、どうするつもりじゃ!?

しかも、その聖剣は……。


「え? 勇者様がひたすらがんばればいいんじゃないですか?」


がんばる前に死んでしまうわ!


「ん〜……ボク、知っらな〜い!」


消えおった!? 無責任がすぎる!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ