百二十三羽 ☆ リュリュエル、警戒!
「なんだろう? 見たこともないものばっかり。
キラキラ虹色に輝く銀色で謎な鉱物のインゴット。ほかにもいっぱい、いろんな素材。
不思議な武器? 防具? ……うわあ! 何この巨大で巨大な盾! おっきい〜!」
「プルプルプルプル!!!」
「スライムちゃんが通常ボディになって、盾をシュワシュワ食べちゃった! ほかのも!? 全部!? い、いいのかな!?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!
「きゃあああ!? 地震!?
体が床に押し付けられる!? 何これ〜!?」
「プルプルプル〜!」
「何? あ! こっちに扉! 行ってみよう!
プルプルチェ〜〜〜ンジ! スライムソード&アーマー! はう……ひうん!!!
慣れないよ〜」
いくつも扉をくぐるナユ様!
プシュ〜〜〜〜〜〜〜〜
ウィ〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ガチャガチャガッキーン
「きゃっ! なにこの衝撃!? 地震が止まった……何だったのかな? ね? スライムちゃん」
「ブルブル!」
……オートドッキングシステム正常に作動 ドッキング完了を報告 デヴィ艦長テーマソング歌唱実行
「ごぶは!? ……歌わんとダメかの?」
……必須 今は亡き皆々が楽しみにしておりました
「少しだけじゃぞ……コホン!」
〜〜〜♪ 〜〜〜♪ 〜〜〜♪
……独唱完了 艦長としての姫の歌声堪能 気合満タン 感謝を申し上げます
「とってもかわいいすてきな歌声です!」
「は、恥ずかしいわ!
姫なぞ遠い昔のことよ……
偵察用スライムドローンを飛ばすのじゃ! 周囲に警戒! 情報収集にあたれ!」
……了解
「どれ! 甲板に上がるぞ! 婿殿、ついて参れ!」
「は〜い! なんだかず〜っとメカメカな展開ですね!」
「久しぶりの青空じゃ! 空気がうまい! さわやかな風が髪をぬけていく! 気持ちいいのう!
それにしても、だいぶ地形が変わっておるの……あれは人族の街か?
ずいぶんスライムを感じるたたずまいじゃが、もしやルゥノかウシャの民でもおるのかの?」
「うわお! 立派! スライムくんが再建した街ですね!」
「リュリュエル! リュリュエルだ! よかった! 無事だったんだね!
でもなんで空の上!?」
「ナユ様も甲板に登場! ご無事だったんですね!」
「ナユじゃと!? ウシャ国女王、ナユ・ウシャ・オンか!」
「え? 女王? なんのことかわからないけど、ナユです」
「ここであったが……何年目じゃ?
ごぶはっ!? なぜにわらわと同じ顔をしておる!? わらわの顔でそんな破廉恥なスライムアーマーなぞ装備しおって〜!!!」
「ほんとだ! わたしの子どものころにそっくり!」
「プルプル!」
「ええい! 勘弁ならん! 勝負じゃ! わらわが勝ったら、その装備を脱いですっぽんぽんにでもなってしまえ!」
「えええ!?」




