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政治経済エッセイ

補欠3選挙が国政に与える「これまで」との違いと「政権交代」の可能性について

作者: 中将

筆者:

 本日はこのエッセイを選んでいただき誠に光栄です。

 今回は「衆院3補選で自民全敗北」と今後の国勢全体について個人的な分析を行っていこうと思います。



質問者:

 事前の世論調査では立憲民主党が3勝すると言われていましたがその通りになりましたね。



筆者:

 僕は立憲民主党のまともとは思えない国防政策や減税をしない経済政策に大きく不満を持っていますし、

 旧民主党時代にも政治資金規正法や官房機密費についてそれまで批判していたのに政権を取った後は全く手を付けなかったなど本当に酷い集団だと思っています。


 どちらかというと立憲民主党が3選挙区勝ったということより、

 

「自民党の議席マイナス3」


 と言う事実に目を向けていきたいと考えています。


 僕は「政権交代を起こしまくる」ことによって選挙のたびに徐々に国民の関心を高めて良くしていくというのが方向性としてありますからね。



◇「岸田降ろし」は起きない



質問者:

 記事によっては「岸田降ろし」が始まるかもしれないという話もあったのですがそれについてはどうなんですか?



筆者:

 「岸田降ろし」が起きるとしている方々の最大の根拠は菅前総理大臣の先例があるからですね。

 2021年の春秋の補欠選挙で自民党が1勝3敗だったことを受けて、「菅総理では選挙で勝てない」という風潮が広まり自民党内での求心力が一気に低下していったんですね。

 

 これによって当時の菅総理・総裁継続路線から一転して続投不能になってしまったのです。


 ただ今回に限っては「政治と金の問題」に起因しての3敗なんですね。

 「自民党全体の責任」と言う認識があることと、「派閥のほとんどが解散した」と言う2つの要素から中々岸田増税メガネ氏を降ろす動きにはなりにくいのではないかと言うのが僕の感覚としてはありますね。



◇政権交代に対しても難しさがある



質問者:

 では逆に立憲民主党が3勝したという事で政権交代の機運と言うのは高まるのでしょうか?



筆者:

 これも難しいと思いますよ。


 NHKの4月の世論調査によると政党支持率は「自民党」が28.4%、「立憲民主党」が6.5%、「日本維新の会」が4.7% 特になし41.3%


 となっています。


 前議員が犯罪者として立件されて出馬を取りやめたから勝てるとかそういうレベルなんです。

 だからこそ、議員の立件が僅か2人にとどまったというのは本当に地検の罪も重いと思います――まぁ、内閣の指示で動いていると思うので、「国を良くしたい」と思っていないんでしょうけどね。


 これは「局地的なこと」であり、政権選択選挙となった際には自民党は議席を減らすものの政権を維持する可能性が高いと思います。



質問者:

 「保守王国」と言われた島根1区みたいな感じで勝つことはできないんでしょうか?

 これまで、これまで自民党議席占有率100%だったんですよね?



筆者:

 これは“候補者の特殊性“だと思いますね。


 当選された亀井氏は自民党に所属していた亀井静香氏の遠縁で国民新党に所属していたこともあり、保守層にも抵抗感が薄かった方なんですね。

 その上で元議員でもあったことから知名度も中々高かったのもあるいます。


 中々、立憲民主党でこういうタイプの方はいらっしゃらないと思います。

かと言ってもう一つの政権交代候補の維新の会は関西圏以外ではそんなに力があるとは思えませんしね。


こうなると、全国レベルで見た場合は中々厳しいのではないかと思います。



質問者:

 しかし、以前は投票率さえ上がれば野党は逆転できるとおっしゃっていたじゃないですか?


 それについてはどうなんですか?



筆者:

 これまでの最低投票率と今回の投票率を比較しますと、


 東京15区 これまでの最低55.59% 今回40.70%

 島根1区  これまでの最低57.94% 今回54.62%

 長崎3区  これまでの最低51.58% 今回35.45%


 このような感じでいずれも過去最低を記録しました。東京都15区長崎3区では15%近くも投票率が下がっています。


 国政選挙の補選というのは議員が辞職してから最初の4月か10月の第4週と決まっているんですが、4月は必ずGWと被るために比較的投票率は低いとはいえます。

 しかし、期日前投票の制度も浸透している今、ちょっと“あんまりな領域”の投票率と言えるんですね。


 特に東京15区は「大混戦」「日本保守党初陣」などネットでは大盛り上がりだったのにこの程度の投票率で終わってしまったのは本当に問題です。


 結局のところ現状は「一部の人たちのお祭り」であり、政治経済などを「国民の問題」として6割ぐらいの方は捉えていないという状況が見え隠れします。



◇今後の「最悪の展開」



質問者:

 何かいい展望が出てきませんね……起こりうる中で「最悪のケース」だとどうなってしまうのでしょうか?



筆者:

 恐らくは次の総選挙では安倍派系統の議員がかなりの数が逆風により落選するので積極財政派の議員がいなくなります。


 そして「自民党が単独過半数割れしながらも最大政党」と言う状況になることが恐ろしいです。

 積極財政派がある程度の増税のブレーキになっていた中、維新と言うPB黒字化目標を掲げている「緊縮財政派の権化」のような人たちと連立すれば待ち受けているのは「増税ラッシュ」だと思います。


 

質問者:

 ひえー、それはあり得そうでありながらも酷いシナリオですね……。


 総裁選が秋にありますけど、それについてはどういう予想をされますか?



筆者:

 非常に残念ながら岸田増税メガネ氏の再選が最有力だと思います。

 なんだかんだで派閥による拘束力は大きかったです。


 今は勉強会と言う形であまり変わらないとはいえ、現状集まることすらも憚られる状況なので、そう言った状況で次期総裁候補のコンセンサスの統一を図ることは難しいのではないかと考えます。


 そうなると「既得権益」として存在している岸田増税メガネ氏が残念とも言えるぐらい地位を維持できてしまうのです。


「公約違反する予定の政策」「裏政策」などが想定されるために信頼性が担保されない岸田増税メガネ氏は今の日本の悪いところを増長させることになるでしょう。



質問者:

 仮に積極財政派である高市さんなどが総裁になったら良くなるとかあるんですか?



筆者:

 うーん、確かに高市氏は積極財政派ではありますし比較的良い政策の最前線に立っていたのですが、消費減税や社会保障費を減らすことを訴えているわけではありませんし、

 悪法だったと僕が思っているLGBT法制定やNTT法改正に対して賛成していたわけです。


 また、自民党の組織的な問題がありますから「自民党の腐敗体質継続」を脱却できるとは思えないです。


 誰が自民党総裁なるにせよ下野してもらって一度自民党が解体するぐらいの勢いをしないとダメでしょうね。



◇とにかく「国民が政治家を見張り」続けないといけない



質問者:

 そうは言っても最初の方に“立憲民主党は防衛、経済政策に問題”、中盤には“維新の会は緊縮財政派の権化”とか書いてあるじゃないですか?



筆者:

 野党の悪いところでもありながら一方で良いところは「選挙互助会」になりがちなところがあります。

 ただ当選のために集まっているために、理念も何も無く党内のコンセンサスの統一すらもできないので政策実行能力も皆無です。


 そうなると「ふざけた法案」をバンバン通してしまう自民党よりも、何もできない現状維持の野党のほうが“まだマシ”まであるんですね。


 非常にレベルの低い話ではあるんですけどね(笑)。



質問者:

 本当にため息をつきたくなるほど酷いですね……。



筆者:

 日本の政治の全体の状況が「末期症状」が出ていると思いますので、

総裁選の結果や次の総選挙の結果一つで「突如として良くなる」とは思わない方が良いんです。


 政治団体の相続やパーティーの売り上げ非課税など明らかに既得権益有利な状況なので、長い目で政治家たちを国民が「是正させる」ぐらいの気持ちでいなくてはいけないと思います。


 変わらないことで諦めてしまう事が政治家というか政治屋の狙いなので、

 諦めないことがとにかく大事だと思います。

 民主政治である以上、国民が声を出し続ければ必ず変わることが出来ますからそれを信じることです。



質問者:

 現状のシステムが良い政治家が出にくいですよね。

 勿論良い方も当選されていると思うのですが、党議拘束を強力にする小選挙区制度や政党助成金を配るという事が「個人の埋没」になってしまうと以前ご指摘されていましたよね……。



筆者:

 アメリカなどでは議員の独立性が担保されており、有罪確定やよほどの倫理違反が無い限り除名という事にはなりません。

 日本も議員の独立性の担保できるようなシステムや状況を作ることが大事だと思います。


 それには国民全体でもっと政治に対して関心を持っていく必要があると思いますね。


 ということでここまでご覧いただきありがとうございました。


 今回は3補選で自民党が敗戦するものの、岸田増税メガネ氏は総裁再選の可能性が高いこと。最も悪いシナリオは選挙で敗れた後維新と連立して増税路線に突っ走ること。

 立憲民主や維新が単独政権になった場合の方がコンセンサスの統一が難しいことからまだマシと言うぐらい今の日本の政治が末期症状であるという事をお伝えしました。


 今後もこのような時事問題や政治経済、マスコミの問題について個人的な解説を行っていきますのでどうぞご覧ください。

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