第6話 初勝利
実況「始まりましたー!スタートは互角だー!」
「光ビーム!!」
実況「おおーっと!ここで第2レーンのラッキーセブンチームが、特殊能力”光”にある”虹”の能力を使ってほかのチームを光のまぶしさで前が見えないようにしているぞ!ああーっと!ここで第4レーン脱落!!ほかのチームはどう切り抜けるのかー?」
イツマはいきなりの特殊能力に困惑したが、すぐさま切り替えた。
イツマは自分で作った雲に乗り、レーンのコースを手で触ることで、見えなくてもレーンにそって移動した。
イツマ「セカイ!頼んだ!!」
実況「おお?!これは!霧だ!第6レーンの野球チームにより霧でまたもや視界がふさがれてしまった!!」
ここで、セカイは初めて自分の能力をアシンたちに披露する。
セカイは”太陽”能力の”太陽”を使うことにより、霧をものともせずに足元を照らして走り抜けた。
実況「おおおーー!!セカイチーム速い!速すぎる!1位で第3走者にバトンを渡す!しかし太陽の能力が強すぎてほかのチームの足元も照らしてしまっている!第2走者での脱落者はいないようだ!」
サナ「セカイ!ナイスラン!あとは私たちに任せて!」
実況「第3レーンのバスケチームが特殊能力の”上昇気流”により高い位置を雲で移動していく!」
サナ「ブリザード!」
実況「おおーー!ここでセカイチームが”雪”能力の”吹雪”により、バスケチームをコースアウトさせる!またまたそれに巻き込まれてラッキーセブンチームも脱落したようだ!」
アシン「おおおーー!サナすげー!!!」
実況「今度は第1レーンモクモクチームの反撃だー!”雲”能力によりレール上に巨大な雲の壁を作っている!!」
イツマ「積乱雲!」
実況「おおーっ!!これは!!セカイチームの外野からの援護により、雲の壁が壊されました!」
イツマ「積乱雲がただの雲に負けるわけないだろ。」
アシン「イツマーー!!ありがとう!」
サナ「アシン!!!頼んだわよ!」
アシン「おう!任しとけ!」
実況「セカイチーム1位でバトンをつなぎました!このまま1位でゴールできるか?!しかし!ほかのチームも負けてない!第5レーンのジメジメチームが”雨”能力の”梅雨”で会場がすごい湿気になっている!これはどのチームも服がべたついて走りにくそうだ!!ジメジメチームがセカイチームに追いつく!」
サナ「アシン、、!頑張って!!」
会場のみんなが追い抜きそうと思った。
だが、
「キャ―――ッ//」
実況「ああーっと?!アシン選手、急に服を脱ぎだした!上裸になっている!どうしたんだ?!」
アシン「はははっ。これでもうべたべたしない。こっから本気で走るぞ!」
実況「アシン選手速い!!!会場は黄色い声援に囲まれている!どっちが勝つんだ?!」
「ゴーーーール!!」
「1位は、、、
セカイチーム!!」
サナ「やったーーー!!!」
セカイ「よかった、、、。」
イツマ「まったく、、。冷や冷やさせやがって。」
アシン「ははっ。ごめんごめん。まあ、勝てたからよかったじゃないか。」
イツマ「まあな。」
セカイ「これで決勝進出だ、、!!!みんな、ありがとう。」
アシン「まだ礼を言うのは早いよ。次も勝とうぜ!セカイ!」
セカイ「うんっ!!!」