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ぼくのかこのはなし。

「はぁ、はぁ……。」


腹が減った……


腹が痛い……


頭がぼーとする……


「はぁ、はぁ……。」


(ドンッ!


ドスッ!

おれは後ろに倒れた。


と、思ったらぶつかったのであろうその他に

腹を蹴飛ばされた。


「ガハッ……!!」


「うっわぁ……、まじ最悪。」

「きったねぇ……」


「おい!!!!青髪!てめぇがぶつかったせいで汚れちまったじゃねぇか!!!!!!どーしてくれんだよ!!!!!!!!」


「あーあ。お前、運が悪かったな。こいつ今機嫌わりぃーんだよ。」


「おい。余計なこと言うんじゃねーぞ。」


「あー、尚更腹たってきた、から。…………まじボコらせて?」




「はははははっ!!!!!!!!!!おい!気ぃ失っちまったのか!?」


「楽しいのはこれからじゃねぇか!!!!!!」


そーいってポケットからその他はナイフを取り出した。


「おい、それはやべーだろ。」


「あぁ!?何だよ、お前さっきからよ。なんならお前から先にやってやろーか?」


「いや…………遠慮しとくよ。」


「はっ!…………さて、お待たせ。クソガキ。」




「ガハッ!!!!」


「おいおい。ちゃんと力いれろよっ!」


もういっぱつ殴られた。


どうして…………殴るんだよ…。


「どうして…………」


「あぁ?んだよ?」


「どうして…殴るんだよ…………」


「はぁ、そんな事もわかんねぇのかよ。しょーがねぇ。俺が特別に教えてやるよ。それは…お前がよぇーからだ。弱いし、何よりその気持ちわりぃ髪!!!!見てるとイライラするんだよっ!!!!!!」


もういっぱつ殴られた。


「ただ…………それだけの理由で……?」


「………………、あぁ。そーだよ。てか、逆に感謝して欲しーぐらいだわ。」


は?


「家もなし、親もなし、何の役にもたたねーはずのお前を、おれが殴る事によってお前は初めて役に立つようになるんだよ!!!!」


は?



意味わかんねぇ。



じゃあ、あれか?こいつが言ってる事が正しいのならおれはこいつに生かされてるって事か?


は?


殴られて生かされてるって…………アホらしい。



おれにもっと力があれば良かったのかな……


もっと力が…………



雑音が耳に入りそのまま抜けていく。

目の前に霧がかかっていく。



あ、れ…………。なんだか、眠たい……。




霧が濃くなって光が消えてく。


しろがクロに変化していく。



そして、



一気に白になった。











あれ……ここは。



まっしろ。



「やぁ。」



誰?



「きみ。」



え?



「コウだよ。」



は?




「強くなりたいの?」




…………うん。もう誰にもいじめられないように。



「それが理由?」




………………。



「本当は?」





ほんとうは…………。



自分でありたいから。



いじめられてるのは髪色だけが理由じゃない。



おれが弱いから…………だから

その他はいじめてくるんだ。



1番底のやつをいじめたって誰も何も言わないから。おれは……そんな人生は嫌だ。



上の奴らに生きてる価値を決めてもらいたくない!自分の価値を決めてもらいたくない!!




自分の価値は自分で決める。




だから…………!!!!





「そうか…………それならおれが力になってやろう。」



へ?



「さぁ、目を覚ます時間だよ。この力を使いこなせるかは…君次第だ。」




おい!ちょ……待てよ!!!!



「じゃあね。」



「未来は楽しいよ。」




は?




おれがこんがらがってる間にまた景色は


しろからクロに変化していく。







「…………ぃ。」



あ?



「…………ぉい!!」




いたい…………。



だんだん頭が覚めてきた。




「おぃ…………起きろって!!!!!!」



おれはゆっくり目を開けた。




「はっ…………ち、焦らせやがって。たく、紛らわしいことしてんじゃねぇよ!!!!!!!!!!」



腹を思いきり蹴られた。



はずだ。




なのに、痛くない。いや、痛いけど……そうじゃなくて。さっきの痛みよりは痛くない。



力を貰うだけでこんなに違うのか…………?



と、思うと同時にまた別の痛みがおれの体に走った、



「……ぁあ、ああああああああぁぁぁ!!!!!!!!!!!!」




「!!!!!!!!!!なんだよ!急に!そんな強く蹴ってねぇだろ!!!!!!」




「あ…………あぁ…………ッ!!!!!!!!」



体があつい。




ドクンッ!




体が呼吸するのを拒否している。



ドクンッ!


「はぁ…………はぁ……あぁ!!!!!!!!!!!!!!」


息が上手く吸えない。





あつい…………あつい…………



あ……つい………………さむい!!!!!!!!



こんどは体が一気に冷めた。


寒い……



「あ、あぁ………………。」




まるでこの体が……力を拒否しているかのようだ。



必死にいじめて力を追い返しているようだ。




耐えろ…………。

この力は……おれのもんだ。

おれが貰ったんだ…………。



受け入れろ…………!!!!!!



おれは


体に力を込めた。

ぐっと。

息を止めて。


ぐっと。



「ウォォォォォォォア!!!!!!!!!!!!!!」





「な、なんなんだよ!!!!!!!!!!急に叫び出したかと思ったら、うなり出してまた叫び出して……!!もう何なんだよ!!!!!!!!!!!!!!!!」



「ウォォォォォォォアアアア!!!!!!!!!!」



すると、辺りがカッ!と光ったかと思ったら光がおれの体に吸収された。



「はっ!はぁ……はぁ……。」



何が起きたんだ?


自分の手を見てみると薄らと光を纏っていた。



どうやら力をちゃんと自分のものに出来たようだ。




「はぁ…………よかった。」



と、おれはふと我に返った。

そして、色々と思い出してきた。



「そういえばその他は!」



ぱっと見てみると…………ピクリとも動かずに倒れていた。が、どうやら気を失っているだけみたいだ。



「よかった…………のか?まぁ、いいや。それより今大事なのは…………、このピンチを切り抜けることだよなっ……!!!!」



そう。色々と派手な音がなったから、兵士たちがこっちに走ってきてる。音がする!!



逃げよう!とにかく逃げよう!!!!


と、おれは何を思ったのか上に飛んだ。



そう。上に。

普段ならこんな思考にならないのに。



そして、おれは思った。


どんどん地面が遠くなっていく。




「あれ?おれ、飛びすぎじゃねぇ?!!!!!!!!!!!」





そう、おれは高く高く、建物よりも高く飛び上がっていた。



「あぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」



どーしたらいーんだおれ!?



と、思考を巡らせているうちに


次はびっくりするぐらいの重力がかかった



あ、死ぬわ。これ。どーしよ。



そう悟った、



ドスンッ!!!!!!



サワァ


砂埃が舞う。



おれは恐る恐る目を開けてみた。

特に体には異常はないみたいで安心した。


そう。体には。



「あぁ……、しくった。」



何がしくったかって?そう。それは

真上に飛んだからだ。文字通り、真上に。



だから、とりあえず走った。


逃げよう。今度こそちゃんと。



「捕まえろー!!!!!!!!!!!!」



「その青髪の少年だ!!!!!!!!!!」



「待てー!!!!!!!!!!!!」





はぁ、はぁ……。どうしたらいーんだ?



おれは逃げるのに夢中で気づいたらいつもの路地裏に来ていた。



「ははっ。結局ここが落ち着くんだよな……。」


とりあえず息を整えて…………気配を消そう。


まだ、近くに兵士がいる音がする。



意識を集中させて…………、




「どこいった!!!!!!!!」



「探せ!!!!!!!!!!」


「あんな巨大な魔力量なら見つかるのも時間の問題だ!!!!!!!!!」



「探せ!!!!!!!!!!!!!!!!」



「まだ近くにいるはずだ!!!!!!」



こっちに来るなよ……頼むから。




「次だ!!!!!!!!行くぞ!!!!!!!!」


「了解!!!!!!!!!!」




「行った………か。」






その日からおれは生きづらくなった。



あの日、あの時のおれをみたその他は口々にこう言った。



"まるで鬼のようだった。"


"青鬼だ。"


"青鬼だ!!"



あの時絡んできたその他は意識は戻ったようだがずっと何かに怯えているよう……らしい。



そんなに怖かったのか……?


実はあの時の事はあまり覚えていない。


ただ、新しい力を獲た事と、おれがやらかした事は確かだ。






それからおれは怖い存在となった。


おかげで暴行を受けるようなことは無くなったが、おれの周りには誰一人近寄らなくなった。



「まぁ……結果オーライ…かな。」









おれは気づいた時には全てカリアに過去の事を話していた。


カリアはずっと黙って聞いてくれていた。



「あー、なんかごめん。受け入れてくれたのが嬉しくってさ、つい……昔と全然違うなって思って……。」



「まぁ、そりゃあそーだろうな。」



「え?」



「だって、周りにいる人達も違うし、環境も違うから。」


「自分がしたことは決して消えない。皆の記憶からは消えたとしても、必ず誰かの記憶に痕跡は残ってるんだ。だけど、昔は昔だ。あまり過去に囚われるな。昔の自分を肯定してあげて。1番コウの事を受け入れてないのはコウ自身なんじゃないのか?まぁ、難しいとは思うけど…。少しづつでもさ。受け入れて、前へ進んでみたら?」



「人生これからだからさ!勿体ないよ!」



「…………。うん。ありがとう、カリア。」



「!!!!!!ははっ。なんか、そう素直になられると照れるな……。」


「あははっ。」



おれはなんだかスッキリした気持ちになった。



こうしておれの初めての体験は終わった。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


カリアside



「ボワただいまー。いいこにしてたか?」


「ワンッ!」



「よしよし。」



はぁ、どーしたもんか。


コウが自分の過去の話なんてするから私も話した方がいいのかな…………。悩む。



「あぁ……。ボワどーしよ。」


「くぅーん?」


「はは。わかんないよね。まぁ、まだいっか。とりあえず、寝よ。」


「おやすみ。…………て、別に寝なくても良かったんだ。」



「はぁーあ。こんな体…………つまんない。」





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

コウside


「んー!!っぁ。よく寝た。」



カリア、もう起きてるかな?



リビングに行ってみると、

誰も居なかった。



「…………。腹減ったなぁ。」


おれが物色しようとしたその時




ガタガタガタッ!!!!!!!!





どこからか物音がした。



「っ!!!!!!びっくりしたァ。」



なんか、触るなって言われたみたい。




おれは物音がした方に向かった。



「何このデジャブ感…………。」




たどり着いたのはまた別の部屋の前。



「ここかな……?」



おれは恐る恐る扉を開いた…するとそこには




壁一面に広がる沢山の本

天井にはよく晴れた空が広がっている


(くう)に浮かぶ本たち

キラキラと窓か天井か…どこからか射し込む光



そんな5秒間ほどなにも考えられず、ただただ見惚れてしまった。



「綺麗だろ?」



「!!!!!!!!」


どこからともなく声がした。

と、思ったら部屋の中央にあった本の山からゴソゴソっとカリアが出てきた。



「っはぁっ!!!!!!あー、まじ最悪。」


「カリア……」


「?おはよう。」


「お…はよう。」




おれは本の下敷きになっているカリアを助けながら聞いてみた。


「ここは?」


「見ての通り書斎さ。」


「書斎…………。」



「ところで、なんか用があってきたんじゃないのか?」


「あ!そうだった!朝ごはん!何食べたらいい?」


「何って…………、パンとかなかったか?この前買ったし。あと、冷蔵庫の中にあるやつとか勝手に食べていーぞ。」


「わかった。」


「カリアは食べたのか?」


「いや?」


「そっか。わかった。」








勝手に食べとけ……か。

寂しいな……。て、いやいやいや何考えてんだおれ!前まで1人で食べてたじゃないか!


はぁ、 まぁでも、あいつも朝ごはんは食べるよな。


「よし。」



30分後……





「カリアー!」



「なに?」



「朝ごはん、出来たよ。」


「は?」


「朝ごはん、作ったから一緒に食べようぜ。」


「いや、いいよ。先に食べてて。」


「…………。なんで?そんなにおれと食べるのが嫌なのか?」


「いや、別にそんなんじゃ……」


「じゃあ、一緒に食べようぜ。そんなほんばっか読んでても疲れるだろ?」



「はぁ、わかったよ。」







「いただきまーす。」


「…………。」


「なんだよ。」


「いや、路地暮しだったのに料理とかそういう礼儀とか常識的なことは知ってんだなって思って。」


「…………。別におれは生まれた時から路地暮しだったわけじゃないんだ。最初はちゃんと人に育てて貰ってたんだ。そん時に色々と教えてもらったよ。」


「ふーん。そうなんだ。」


「いただきます。」




「てか、ちゃんと掃除したんだな。ここら辺は確か食事が出来ないぐらい汚かっただろ?」


「だろ⁉︎おれ、だいぶ頑張ったんだぜ‼︎」


「あぁ、ありがとう。」


「!!あ、あぁ。」


「……ふふっ。」


「なんだよ……!」


「いや…ふっ……照れてんなぁって…ふふっ。」


「照れてねぇよっ‼︎‼︎」


「あはははっ」


「ワンッ‼︎」


「ボワまでっ‼︎」




この朝はとても幸せだった。


風を遮る家

汚れていない温かいご飯

たわいもない会話、笑顔



とても幸せだ。



この時のおれはあほだった。

おれが何のためにカリアについてきたのか。

すっかり忘れていたのだった。












「はぁ……はぁ……カリア…………もうやめてくれ……はぁ、カリア……‼︎」


「何言ってんだ。まだ始まったばかりだろ?」


「はぁ……も、むり……!!!!」


「はぁ……お前まじ根性ねぇな。」






おれが今何をしているかと言うと…………





準備体操中だ……。




しかも、鬼畜。




1日目

10キロランニング

100回腕立て、腹筋

500回スクワット



きついけど、こなせなくはない回数だった。



たが、



2日目

15キロランニング

200回腕立て、腹筋

600回スクワット




筋肉痛と戦いながらも必死にくらいついていく。



そして、2週間後


100キロランニング

1000回腕立て、腹筋

2000回スクワット



このプログラムを朝6時からやっている状況だ。


普通のやつならこんなの無理だ。

どうせ誰もできないだろ。

と、逃げ出すと思う、が……


おれが何も言わない理由。


契約があるからではなく、

それは…………



カリアも一緒にやっているからだ。



あいつは隣で息一つ乱さずこなしているのだ。



怖い。化け物なんじゃないかと疑ってしまうぐらい怖い。



「これぐらい簡単にやる事が出来ないと私の戦闘訓練にはついてこれないぞ?」



「はぁ……はぁ……。くっそ………!!!!」



そいてさらに時はすぎ、


1ヶ月後……



「はぁっ……!!はぁ……。だいぶ慣れてきたな……。」



「そうか。なら、今日から戦闘訓練を始めよう。」


「やっっっっとか……‼︎」


「少し休んでろ。私は準備をしてくる。」


はぁ……。


まじあいつなんだよ。体力バケモンすぎるだろ。


ドサッ


慣れたとはいっても疲れた。


おれは少しチクチクする芝生に倒れこんだ。



春の柔らかい風が暑くなった体を冷ましてくれる。



「気持ち……。」




うとうとしだした途端



「こら。誰が寝て良いといったんだ。起きろ。」



「うっお……。ぁ、悪りぃ…。つい。」


「つい、じゃねえよ。もう……、さ、始めるよ!ほいっ」



「うぉっ……!……木製の剣……?」


「それを使って私に一撃入れてみろ。」


「え?」


簡単じゃね?だってカリアは何も持ってないし。



「簡単だと思うならやってみろ。」


「あ、そっか。聞こえるんだったな……」



「よし。行くぞ、カリア!!!!」






「はぁ……はぁ……なんで……何でひとつも当たんねぇんだよっ!!!!!!!!!!!!」



おれは20分ずっと攻め続けたがカリアは攻撃を受け流すか避けるかしていた。



「くっそ………!!!!!!!!」



「あれ?もう終わりか?」



「くっ…………。負けました。」


「うむ。素直でよろしい。」



普段だと絶対に意地になるが、今回は素直に頭をさげた。

それぐらいの差をカリアにみせつけられたのだ。



悔しい…………!!





「これで自分の実力はわかっただろう?」



「いや、わかんねぇよ。けど……、カリアには今のままじゃ全然歯が立たねぇことはわかった。」



「お、おぅ。そうか……。」



「コウ。私は教えるのが苦手だ。なんせ独学で学んだからな。だからお前は私の動きを見ろ。そして真似ろ。いいか?」


「…………あぁ。わかった。」



「よし。あ、でも分からないことがあったら質問してもいいぞ!もしかしたら答えれるかもしれないからな。」



「おぅ。」





この日からおれは死ぬ気で頑張った。


文字通り死ぬ気で。






それから5年後…………



「はぁ……。この準備体操も朝飯前になったな。」



そう。おれは前まで何時間もかかっていた準備体操が文字通り朝飯前に終わるようになっていたのだ。息もほとんどきれずに。



「…………カリアはまだ寝てんのかな?」



「ワンッ!!!!」



「おぉ、ボワ!!おはよう!!って……お前……また大きくなったか?」



「くぅん?」



「いや、お前そんな可愛らしい声が似合わないぐらいでかくなってるぞ?」



ボワはいつの間にかおれより大きくなっていたのだった。まぁ、さらにボワっぽくなったからいいか。



「ボワ、カリアは?」



「まだ寝てたよ。」


「って、ボワに聞いてもわかんなな…………え?」



「だから、寝てたよ。」


「えぇー!!!!!!!!!!!!!!」



「な、お前喋れるようになったのか?!!!!!!!!!」



「え?結構前から喋れるようになってたよ?」


「はぁ?!!!!!まじかよ…………カリアは知ってん…………だよな。」



「うん!!!!!!だって、カリアと話したいっ!!って思ったら話せたんだもん!」



「そっか…………よかったな。」



「うん!!!!!!!!!!!!!!」



「…………飯にするか。」







「ん…………。いい匂い。」



「あ、カリア。おはよう。」



「おはよう。」



「おはよう!!」



「ボワ…………おはよう。」



「お前、なんで言わなかったんだよ。」



「え?」



「ボワが喋れるようになったって。何で教えてくれなかったんだよ。」



「え……知らなかったんだ。私、とっくに知ってるかと思ってた。」


「はぁ、まじか…………。そんな日常的にしゃべってたっけ?」


「どうだろ?私は動物の意思も言葉として頭にはいってくるからな。」



「へぇー!便利だな。」



「うん。まぁ、鬱陶しい時もあるけどね。」



ふぅーん。大変なんだな……








「さぁ、今日は森の洞窟へ出かけようか。」


「えっ!まじで?やったぁ!」


「そんなに嬉しいのか?」


「あぁ!だって森には半年ぐらいで入れてもらえたのに洞窟にはずーと入れてくれなかったたからな!」



「そうか……喜ぶのも良いが、気を引き締めろよ。洞窟に入ったら死ぬ寸前行くまでは助けんからな。」



「あ……まじか……。まぁ、大丈夫だろ‼︎」



後でおれはカリアがなかなか洞窟に入れてくれない理由をしるのであった……。






















next stage___





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