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2019/05/30 12:42/ミニチュアシュナウザー
まわる
地を踏みしめる両足が
朦朧とする頭の中が
ふやけた両手も後押しして
土瀝青を叩く音が漸増して
去り行くマゼンタと
灰色のブロック横目に
前を塞いだ羽虫の群衆は
赤に変わった灯は
僕の苛立ちを知らないだろう
まわる
地を踏みしめる両足が
通りすぎた二輪車が
煩わしい陽が照りつけて
嫌な焦燥が停留して
入った緑のヴェールの下で
折柄吹いた夏風が
腕に巻き付いた針の回転を
くるくるくるまわしていく
嗚呼、きっと待ってはくれないだろう




