92/545
2019/05/23 12:41/猩々
まあるい粘土を洗濯したら
きれいさっぱりなくなった
赤色毛布を透かしてみたら
右目に写った青色毛布
甲高いえーが滑るように移ろっていく
理解者の矛盾
こわがらないで
叶うことのない望み
長髪の男二人東京の夜景をバックに話す
他愛もない物語
どっかりと腰をおろした鶏の
首を傾げていることが不思議でたまらない
空気がないことに気付いたのは
カステラを食い終わった後だった
雨漏りのバケツを指差して言った
これが君の新しい作品かい?
ニュートンは大学の学費を払いきって言った
泣きわめくもの全てが味方である
激調、整調
光は路地裏から大通りを照らす
湖面に立ち竦んだ何人もの幽霊
朝がきても棒のように動かない
カブトムシの殻の内側は部屋になっていて
私はその中でもがいている
図書館にやくざがたむろしているので
爆弾を放り込んで逃げた
目覚めてしまったが最後
もう夢には戻れない




