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詩送り  作者: 猩々飛蝗
9/545

2019/04/24 10:30/鷦鷯飛蝗

忘れられた、気付かれなかった島

見付けられた、思い出された島


舟を泊めて、岩肌を登っていこう

隠された泉にもぐりこもう


光湧く穴に飛び込んで、エアポケットの向こう側へ!


発光する壁、水中、並び立つ小柱


意匠は蔦、芽を綻ばせて

日本に沿われたひとつ、ひとまわり堂々と

蔦のなか、柱の上端

半跏思惟の図

見極め得ぬシルエット


息を継いで、何度だって潜った

ずっと見ていたかった


そういうものだから沈められ、そういう島だから忘れられ、そのように努力が払われてきたというのに


思い出されることなくここまでこれたというのに


見つけてしまった

震えてしまった

忘れることなどかなわぬ時代に


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