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2019/05/24 13:21/鷦鷯飛蝗
伸びをすると、圧された空気が絞り出されてきて
ふ、と、ゆるめた体
誰のものだっけ
右手首に視線が触れて
あ、虫
黶だった
過ぎったのは曾祖母のこと
小学六年のころのこと
いつも夕飯とってる横で
せっせと銀蠅潰してた
銀蠅はテーブルクロスの模様で
永遠に変化しない魔法の虫だった
俺はというと
今日も黶に虫を見てしまう
減ったり増えたり、
もしかしたらそのうち、する虫
昔はぜんぜん平気だったのに
いつから嫌いになったんだ?
時々、本当に虫は飛んでいたりして
もう虫についての感覚はあてにならない
床が抜けそうな昼下がり
溶けそうな陽射しを
図書館で避けながら思う
ここなら虫はいないから?
本の虫しかいないから




