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詩送り  作者: 猩々飛蝗
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7/547

2019/04/23 19:14/鷦鷯飛蝗

夕、尖塔

闇に佇む


硝子の殿堂

裡から迸る


知らないふりして背を向ける

忘れたふりして歩き出す


暗中、方々の明滅に未踏の隘路と惑う


瞬間閃光突き抜けて、知らない坂道

果ては山道


この体を運んでくれているのはきっと惰性ではなくて

こんなちっぽけな体の仕組みなんかじゃなくて

地球が足を放り出させる


渾身の絶叫に総身削られて、それでも傍ら往かずには還りえぬ夜の旅路と識りながら

世界揺らす愛の謡

煩くて堪えかねて


大気の重みに頭蓋を軋ませて

言の先に無涯集めさせて


泡の、波の、頼りなさの、犠に寄せられたあなたを悼みながら

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