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2019/05/22 8:57/鷦鷯飛蝗
内臓をぶちまけた猫が干からびていて、俺は10歳やそこらだった
道端、安らかな顔で猫が倒れ伏していて、
俺は18になったところだった
どちらも実家を離れた場所で
仮寝の宿居の我が身が見えた
あの、肉です、といった具合のグロテスクな死体より
生きたままカーペットみたく寝ていた姿態の方に
俺はぎょっとした
徹頭徹尾直線的にだらけたあの形は
誰かが寝かせでもしたのだろうか
日向ぼっこじゃないのはわかりきっていて
むくりと起きあがろうはずもないのが
妙に不思議だった
本当に安らかな顔をしていて
ちょっと分けてもらいたくなった
地に敷かれた側が醜く歪んでいるなんて
知らなかったから




