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詩送り  作者: 猩々飛蝗
47/545

2019/05/15 16:15/鷦鷯飛蝗

遠く鴎が鳴いている

田辺で蛙を聞いている

山の裾野で聞いている


北ヘ望めば海がある

見たことなくても海はある

海では鴎が鳴いている

聞いたことなくても鳴いている


カーテンにしがみついた

カトンボを突いた

崩れたのは翅だ

脚だけがこびりついた


十日で果てる命だと

知ってもただただ邪魔なだけ

儚さは不快の免罪符じゃない


だから僕はこんな日陰に独り

きっと十日で朽ちていく

十月十日で後にする


(はら)から社会へ抜けていく

また還る巣へ

また孵る日を伏せて

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