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2019/05/14 21:32/鷦鷯飛蝗
ぼん、ぼんぼん、ぼんつぼん
深い夜空の緋の果て
森の最中のサメと屋根
もん、もんもん
と垂れこめる雲、まだ高く、圧さず
湿度がまとわりついて躰は錆びていく
寂びて、黴ていく
ぼう、ぼうぼう、ぼうつぼう
遠く竹林鳩の啼く
深く泥濘にモグラ鳴く
掘りつくして浅く
気にしなくて辛く
腐肉を貪っては内から発酵を試みる
身体はぎゅんぎゅん回っていて
水分の回転は身体自体を削り取る
窓の向こうは窓の外
誰でも知ってる窓の外
僕の知ってる僕の家
ここだけつながる僕の家
帰れない、眺めるだけ
もう無くした、そう思ってた
そう思うことにした
世界は窓で、窓の曖昧な反射が自我だとか、君は言ってたね
ガラスは錆びないからお気に入り、君と僕との、お気に入り
違った?




