2019/04/26 20:49/猩々
夢、夢、夢、
ただ、今、夢を見てるんだって
だって、何で夜の曇り空が赤いのったって
そんなの今、夢を見てるからに決まってるわけで
何で人は赤いのったって
それも今、夢を見てるからであって
夢って赤いものだったりもするわけで
また、僕たちは夢の中にしか生きていないわけで
僕が暗がりでしかうたえないのだって
何かを隠すとかではなくて、今、夢を見ているんだって、きちんと分かって、むしろ閉じた目蓋の裏側を見るためで
何も見えないんだって分かったつもりになるためで
時折聞こえる飛行機の音があんなに懐かしいのだって
それが微かな現実の音だからで
溺れた耳の、こもった水の世界の音で
飛行機ってのは空を飛ぶというより、耳元を泳ぐ何かであったりするわけだ
僕らはきっと、本当は、灰泥の浅瀬で手を汚して、宝の石を、採る人の筈で
ただ、帰りの舟を待つ人の筈で
そんな世界を、忘れた人で
夢で、嘘の想いは苦しさへの色が麻痺した幻なわけで
ただ、見たものが言葉となって頭に浮かぶのは
ただ、夢見たものが心となって頭に浮かぶのだ
僕らはきっと生きている、夢を、死を生きて、なんでもなく、どうしょもなく、息をするふりをして、鼓動を数えるふりをして、僕らはきっと、生きているような、夢を見ている
息もできない苦しさの、閉じたまあるい泥天と、引き換えに、首を絞められる、浮かれた夢を見ている
そう思わない?




